別個の話として発表された松澤編「うさぎホームシック」と相馬編「氷点下エクソダス」をうまく組み合わせる形で一話が構成されています。原作の話をただ追うだけでは、他の方のレビューにもあるように一話に相馬が出てくることなく、「わたし“たち”の」というタイトル自体に矛盾が生じてしまうと思います。
<br />なので、この構成は良かったと思います。僕個人はすんなり読めました。
<br />2〜3話は相馬を中心に、4話からは松澤編に入っています。
<br />掲載紙の「ガオ」も読んでいますが、おそらく二巻ではついに“あの”シーンが入るのでは・・・!?というところまで話が進んでいます。
<br />二巻への期待を込めての評価です。
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<br />挿絵の先生とは少し違うタイプの絵ですが、原作とは違った雰囲気を持ち、かつそれを活かしていることは、一つの漫画作品として評価すべき点だと思います。102ページが74ページのセルフパロディだったのは笑いました(笑
微妙に、ダメです。
<br />イラストがいいなと思って、買ったのですが、この人、自作サイトよりうまくない。2巻からうまくなるのかな。
<br />原作も読みましたが、やはり原作の方が解りやすい。マンガは話の展開が早いのです。
<br />ためるべきシーンで、しかもためれた部分なのに、なぜかためない。ほんの数コマでいいのにケチる。やはり新人か。
<br />2巻に期待したい気もしますが、売っちゃいたい気もします。
<br />どうしようかな。
2巻読み切りで完結した電撃文庫の同名作品のコミカライズ。
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<br />あらすじ:
<br />俺─田村雪貞─が中学三年の時の同級生─松澤小巻─
<br />進路希望で「故郷の星へ帰る」と回答し続けた寡黙で不思議な雰囲気をまとう少女。
<br />そして高校生になった俺の同級生─相馬広香─
<br />傲慢・高圧的で他人にキツく当たる少女。
<br />そんな彼女が不意にみせた、松澤と同じあの哀しげな表情が俺は気にかかり…。
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<br />まず何といっても絵が超ナイスキャスティング!
<br />どうやら新人さんのようだけど良く見つけてきたなぁ、と感心せざるを得ません。
<br />原作の雰囲気を巧く表現しつつ、活字のみだった各場面を素晴らしい画に起こしてくれています。
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<br />また、原作が既に完結している+短い作品だっただけにストーリーのまとまりも良く好印象。
<br />しかもただ再現してなぞるだけではなく、「まず中学期の話を一気にやりその後高校期が描かれる」という原作1巻の構成を「高校期を現在の時間軸に置き、中学期を過去“高校期の回想”として展開する」ものに変えています。
<br />この工夫の甲斐あって、読み手は松澤と相馬それぞれと田村との物語をほぼ均等、同時進行で堪能できるわけです。
<br />これは小説に比べ1冊に収まる物語の量が欠ける漫画に1巻から松澤・相馬両名を登場させる最善の手なのではないかと思います。
<br />この構成でなかったらおそらく、3巻くらいまで相馬が出てこず、逆に3巻以降は当分の間松澤が出てこないという非常に偏ったものに…。
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<br />というわけで、構成力・作画どちらをとっても漫画化の好例かと。
<br />原作を読んでいて今後の展開も知り尽くしてるのに、漫画ならではの良さ・小説とは別の描き方の魅力があるから2巻が非常に待ち遠しい。
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<br />尚、ベタでコテコテありきたりなラブコメ…ではないので、そう思っていた人は見る目を変えてみて下さい。
<br />結構、いやかなり?良い話ですよ。
<br />たしかにコメディ的な部分もなくはないですが、基本は淡い感動の青春物語です。