現場のノウハウというだけあって、よく現場を取材して書いた雑誌だと思う。内容は非常に現場に即したもので、具体的なソフトウェアや、書籍の案内も載っていて、入門者にはありがたい。しかし、あまり内容は深くない。逆に、悪い視点で見れば、なぜこの現場を取り上げたのかわかりにくく、その現場の宣伝や、書籍の宣伝になっているともとれる。その点は非常に残念である。取材にいくのに費用がかかるのだろうが、この内容だと、価格をもう少し押さえられるのではないかという気がしてならない。特に、専門家に記事を依頼しているような内容でもない。したがって、現場のノウハウには非常に訳にたつが、内容が浅い。取材に行っている現場も適切かどうか疑問が残る。その割には価格が高い。創刊号だからやむをえないかもしれないが、もう一工夫何かが欲しいと思う。
専門商社でウェブサイトの企画立案、運営、管理をしているが、専任というわけでもなく、またエンジニアでもない私にとって平易な記述と豊富な事例紹介は非常に分かりやすかった。webやITの専門的なテクノロジーそのものの理解よりも、そのテクノロジーを活用することによって自社の課題を解決できるのか、顧客・ユーザーに従来以上の便益を提供できるのかが企業内web担当者には重要である。web2.0を身の丈に応じて活用していきたいと思っている担当者には一読の価値あり。また、制作会社との折衝に必須の知識を整理できる。企業実例の一層の充実が望まれるが、Vol.02に期待したい。