通信業界の内容ではweb2.0より、
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<br />mobile2.0の方が我々の生活により大きく
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<br />関係します。
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<br />現に、パケット定額制や、3G携帯の登場によって
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<br />生活の環境が変化してますし、終わりの部分の
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<br />2010年の箇所は未来の予測的なお話でした。
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<br />ニッチタイムの時間の使い方と携帯電話の関わりの
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<br />くだり(3章の部分)気に入っています。
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web2.0とは一味違う、世界が来そうだけど。。。
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<br />web2.0では検索キーワードとあるページへの入りと出で人々の嗜好を探り、売れるものはより売れるように、売れないものでも探り当てて売るようにしていたんですよね。
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<br />けど、モバイル2.0はさらに行動を探るということができるようになりそう。。。
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<br />お財布ケータイで決済した情報、モバイルスイカで通った駅の情報、発信した電話先、アクセスしたHP先、送ったメールの先、受けたメールの元、乗り換え案内で検索した情報、グルメ情報で検索した情報等々、これらすべての情報を集めて統計化してしまえばすべての個人の嗜好がわかってしまう。。。なんてことができそうな予感がしてきました、この本を読んで。
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<br />居酒屋を検索したとしてもその居酒屋に行ったかどうかはWeb2.0ではわからないんですよね。
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<br />けど、お財布ケータイで決済した情報が取れれば検索した結果、その店に行ったという確定情報を入手することができるんですよね。
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<br />同じように。
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<br />検索したお店で、検索後何日ぐらいで、どれぐらいの確率で、いくらぐらいの買い物をするかを把握することもできるんですよね。
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<br />こんな、情報を簡単に入手できればマーケティングなんか本当に簡単にできちゃう時代が来る。。。
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<br />ただし、入手できる情報、すなわち入力が非常に多種多様にわたり、その中から統計データを導き出すためには多くの計算能力が必要になるんでしょうね。
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<br />けど、入手できる情報は非常に多くなるんですから、生かさない手はないですよね。
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<br />いよいよ、マーケティングも科学の時代に入ってくる予感がしてきました。
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<br />そんな新しい時代の到来を予感させてもらえる一冊です。
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Mobile市場で現在起きているもしくは今後起こりそうな事象についてWeb2.0的考えも織りまぜながら解説している秀作ではあるが、Mobileならではのアドバンテージが位置情報を中心に考えすぎているのが残念。あちら側ではなくこちら側の情報がいかに重要であるかも述べているが、個人情報の問題など課題は多い。それを乗り越えてでも行動履歴を提供する個人がいるとしたら筆者らはもっとサービス面の充実を考えなければならない。