本人によるオリジナルスコアであり、アルバムとは別ヴァージョンのピアノ演奏CDが付いていたため、即購入。<br>坂本龍一のコメントやディスコグラフィーが載っているのもポイントが高い。<p>実際に弾いてみたところ…難しい!<br>何回もピアノを弾いて、やっと音が取れる。<br>彼の複雑な和音に恋して20年。でも、聞くのと弾くのは別。<br>それでも、ファンだから持っていたい。持っているだけで嬉しいのだ。
採譜されたスコアでは、どうしても含まれる微妙なニュアンスの違いが気になるが、耳コピはできないと人にはおすすめ。<br>よく見かける戦メリのピアノスコアは「Coda」バージョン。「1996」以降のアコースティック色がより強化されたバージョンを探していたが、なかなか見かけなかった。本書ではオフィシャル・スコアブックの名の通りアルバム収録曲が再現されている。インタビューで触れられているコードの変遷もなかなか興味深い。
アルバム「/04」とは異なるアレンジの曲が4曲入っているので、それを<br>目当てに買う人もいると思います。<p>本は前半が楽譜、後半がインタビューとなっています。<br>楽譜が読めない人には、前半は無駄?・・・でも、CDを聞きながら<br>楽譜を見るだけでも楽しいかもしれません。なんとなく、<br>「あ、いまこの部分が演奏されてる」とわかるはず。<p>本は全音のピアノ楽譜と同じような、シンプルで読みやすい<br>レイアウトです。大きさもほぼ全音楽譜サイズ。<br>もちろん、きちんとした楽譜なので、きっちりと演奏したい人にも<br>おすすめです。転調されていたり、シンプルアレンジになっていたり<br>という小細工もなし!<p>巻末のインタビューは、教授の音楽に対する思いが語られていたり、<br>最新アルバムのバックグランドなどについて語られていて、じっくり<br>読むとかなりおもしろい。しかも、細かい活字で9ページちかくに<br>わたってインタビューが収録されており、読み応えがあります。<br>おざなりな、インタビューでにごしているわけでなく、かなり<br>しっかりしたインタビューなので、じっくり読んで欲しいと思います。<br>「+33」の曲など、多重録音されている曲は、きっちりと8段にわけて<br>採譜されているので、本格的に演奏したい人、シーケンサー<br>やMTRで多重録音したい人には、最適です。<p>また最後にディスコグラフィーがついているので、意外と便利。<br>写真はついていますが、白黒なのが残念。しかい必要にして十分。<p>というわけで、通好みないいしあがりです。<br>もちろん教授の完全責任編集版です。