自閉症児と絵カードでコミュニケーション―PECSとAAC みんなこんな本を読んできた 自閉症児と絵カードでコミュニケーション―PECSとAAC
 
 
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自閉症児と絵カードでコミュニケーション―PECSとAAC ( アンディ ボンディ ロリ フロスト Andy Bondy Lori Frost 園山 繁樹 竹内 康二 )

 障害をもつ人たちへのコミュニケーション支援の研究領域をAAC(拡大代替コミュニケーション)といいます。その中で、近年、自閉症の子ども達へのコミュニケーション支援技術として注目を浴びているのがPECSです。PECSは、絵カード交換方式コミュニケーションシステムと訳され、シンボルや写真を活用したコミュニケーション技法の一つです。 <br /> この本では、コミュニケーションのとらえ方、AACの概説、そしてPECSの練習方法などがわかりやすい文章で語られています(時々???と思う訳文もありますが)。特に、子ども達とコミュニケーションの練習をする上での場面作りの方法については、PECSだけではなく、VOCA(音声出力コミュニケーションエイド)など、他のコミュニケーション手段を活用する上でも大変参考になります。 <br /> 障害をもつ人のコミュニケーション支援に関心のある方は必読です!

PECSは応用行動分析をベースに、絵カード交換によってコミュニケーション方法を学習していくものです。本の前半はコミュニケーションの初歩的知識で、後半がPECSの指導法というないようです。ある程度知識があれば6章以降だけ読めば十分です。初期段階で指導者が2人必要なことが、実践の上でのやりにくさでしょうが、それさえ工夫すると、クレーン行動からなかなか進展しない障害児には特に有効だと考えます。年齢が低い方が、よりよいらしいので、早く始めましょう!

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