一つひとつの項目が2〜3ページずつで、非常に読みやすい。
<br />電車の中などで気軽に読むのには最適だ。
<br />そんなふうに、気楽に読み進めていくうちに、何となく、宇宙に関するミニ知識が、そこはかとなく染み込んでくる。
<br />少し賢くなったような気分を味わいつつ、宇宙への夢も広がる。
<br />また、各項目にちょっとしたイラストが添えられているのだが、これがまた、いかにもなヘタウマで楽しい。
<br />個人的には、「無重力ではろうそくの炎は丸くなる」というのが面白かった。
<br />また、火星で、昼間の空がピンク色なのは知っていたが、夕焼けは青いというのは知らなかった。
<br />ちょっと得した気分。
<br />ただ、この薄さに比して、お値段はやや高めか。
元JAXA職員である著者が、宇宙にまつわるトピックについて、コラム調で解説した書。1つの話題についてが短く、かつ専門用語も極力使わずわかりやすく説明してあるので、理解しやすいです。
<br /> ただ気になったのが、人類が宇宙をめざすのは当然、的な論調がにじみ出ているところです。まあ、氏のお立場上とか、色々あるんでしょうけど…日本の(それ以外も)現在の宇宙開発の現状やそれへの批判を考えると、やや呑気にすぎるような…。
<br />
「宇宙人っているの?」
<br />「宇宙の端っこには何があるの?」
<br />
<br />小さい頃不思議に思っていたことが、ページをめくる度に説き明かされていく。
<br />短いストーリーを、かわいいイラストと分かりやすい言葉遣いで教えてくれるので、
<br />対話している時のようにスッと頭に入ってくる。
<br />
<br />「え、宇宙では直線が直線でなくなるの?!」
<br />「え、惑星の中で金星だけが逆回転しているの?!」
<br />
<br />小さい頃の不思議に加え、固定観念を突き抜ける不思議が宇宙にはある。
<br />
<br />読み終えた後、満点の星空の下に出かけて、
<br />宇宙の大きさに想いを馳せてみたくなりました。