Yahoo!やアルタビスタにGoogleの検索システムを100万ドルで売り込んだが
<br />相手にされなかった。もし、100万ドルで買われていたら…
<br />
<br />2人の突出した天才が、さらに突出した強運をも味方にして、強烈に成功
<br />していく物語(もちろんノンフィクション)です。
<br />
<br />小説として読んでも、ある意味ちょっとウマく行きすぎじゃない?と思える
<br />ほど。事実は小説よりも奇ではないのかもしれません。
<br />
<br />そしてその成功は現在進行形で、しかも著者の予想を上回るスピードで進んで
<br />います。
<br />
<br />これから先どうなっていくのか。物語は今も続いています。
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが作ったGoogle。
<br />
<br />その検索エンジンの仕組みと言うよりも、会社の仕組みについて書かれた本。
<br />
<br />で、読んでみました。
<br />
<br />すんごいよ!
<br />
<br />Googleとは史上最もはやく世界中にブランド名が知れ渡った会社。
<br />
<br />Dont'be evilという社是は有名ですけれど、それ以上に凄いことがこの会社にはあるのですよ。
<br />
<br />それは金儲けよりも良いものを作ろうという意志。
<br />
<br />アメリカというか21世紀にあっては考えにくいことを会社の中心にしちゃっているのですよ。
<br />
<br />すげぇなぁ・・・と思い、読み進めている。
<br />
<br />そうすると、Googleは日本的企業の重要な点と、社会学的に必要と思われる点と、最も新しい組織論がミックスされ、アメリカという土壌に花開いたモノだとわかります。
<br />
<br />だって、会社の社食のシェフがストックオプションを持っていたりするし(それくらい社員を大切にしているのね)、やりたいと思ったことは積極的に仕事にできるし・・・
<br />
<br />かとおもうと・・・
<br />
<br />Googleは1つ1つの検索、一人一人の人間に対応して競争力を備えている
<br />
<br />・・・ってCEOのエリック・シュミットは行っているし。
<br />
<br />そんな本書の中で一番良かったフレーズは・・・
<br />
<br />グーグルには人の心を元気づけてくれるような環境があるんだ
<br />
<br />・・・という218ページに出てくるヤツね。
<br />
<br />なんかすごいよ。
<br />
の出来事が理解できる。
<br />
<br />しかし、おそらく著者(ワシントンポスト紙の記者にして、ピューリッツアー賞受賞者!)の予想をも超す勢いでこの会社は膨張、かつ変容しているのであろう。
<br />
<br />すでにして、「グーグルの歴史」を読んでいるような気分となってしまうのは仕方あるまい。この本の後半で「ついにグーグルの株価は300ドルを超えた」とあるが、今や470ドルを突破しているのである。
<br />
<br />日経新聞でさえ、グーグルのことが記事にならない日の方が、少ないように感じるのは私だけであろうか。
<br />
<br />ただの「ポータルサイトがなぜ?」などと少し前の自分のような時代遅れの考えでいると、あっという間に置き去りにされてしまいそうな、ウエッブ2.0時代。少し怖さを感じる、今日この頃だ。