内容に関しては、当たり前のことながら良い点、悪い点があります。具体的には、
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<br />[悪い点]
<br />1.共著者間での用語表現の不一致。
<br />2.表記や定義の曖昧さ、
<br />3.索引が無い。
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<br />1、2に関しては致命的で、下手をすると読者の誤解を招く部分でもあります。共著者の4名は有名企業のシニア・コンサルタントなど、それなりに立場のある方々なのですけどね...
<br />1については、具体的には日本語名、英語のカタカナ表記、英語名の略称が入り混じりながら表現されています。その用語についての解説はありますが、例えば、カタカナ表記の単語が具体的にどのようなことを指しているのか?が解説されていないだけでなく、略称の正式名すら記載されていないこともあります。
<br />また、2については単純に日本語としての表現がおかしいところもあれば、「〜すべきである」、「理想である」といった曖昧さを含む表現が多用され、その手段がそもそも必須実装項目であるのか、実装されるべきではあるのだが、必須ではないことを意味しているのか、定かではない記述が多くみられます。解釈に注意が必要な部分です。
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<br />[良い点]
<br />1.内容がコンパクト。
<br />2.練習問題100問。
<br />3.ITIL Foundationの試験対策として十分な内容。
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<br />総じて、ITIL Foundation対策としては、練習問題も含めて、結果としてかなり良い内容だったと考えています。特にテスト対策としては、
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<br />・内容を把握
<br />・練習問題で復習
<br />・不明点を確認
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<br />を繰返すだけで、かなり成果を挙げられるのではないかと考えています。特に練習問題は、本番試験の類題も多く、確認する価値は十分にあります。
この本を一冊買えば、テキストも問題集もいっしょになっているので、ITIL Foundation試験に合格する目的であれば十分ではないでしょうか。
<br />解説本がいくつかでていますが、問題がついているのはこれが初めてです。
<br />他の本は買わず、この本だけで試験には十分合格できるでしょう。
アイテックということで期待していたのですが
<br />内容についてまとまりが無く、がっかりしました。
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<br />まず、かなり箇条書きの形式が多く見受けられますが
<br />ポイントを押さえて書こうというのはいいのですが、もう少し系統立てられないものでしょうか。
<br />7個以上もの項目をただ平坦に箇条書きされても、逆に分かりづらいです。
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<br />次に、著者が複数ということで、内容が一貫していません。
<br />そのせいで言葉の定義にぶれがみられ、内容について曖昧な印象を受けます。
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<br />図についても図だけ見て意味の分からないものが多く
<br />曖昧な事柄を曖昧に記載してあるように感じました。
<br />どういう意味を持つ矢印なのか分からないとか。
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<br />章ごとの各チェックポイントも質問のみで
<br />「〜について説明することが出来ますか」
<br />のようなものだったのですが、その答えこそをポイントとして書いて欲しかった。
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<br />ただ、演習問題があるのは良かったと思います。
<br />まだ受けていないので、その有効性についてはわかりませんが。
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<br />合格率の高い試験ということで、適当に書かれたのかなぁという印象を受けました。