皆川明プラハ旅日記が前半に掲載されるこの本。
<br />皆川明が感性を刺激されてる世界が伝わる1冊だった。
<br />この1冊を通して見えるプラハは、チェコという国が持つ運命を背負うようにも見える。
<br />1200年という時が経ても、時が止まっているかのような町並み。
<br />何処を歩いても、アートに振れる町であるように思う。
おしゃれで、洗練された内容が良かったと思います。絵本、人形劇、写真、建築、工芸美術など、プラハを代表する文化・芸術を紹介していますが、ガイドブックにはない、地元のアーティストたちの穴場的なショップやカフェなどが、観光名所のすぐ近くにあったりと、思いがけない発見が出来て良かったと思います。もちろん、旧市街やプラハ城のような有名な観光スポットもきちんと押さえており、くどくない説明と雰囲気のある写真に好印象を持ちました。カレル橋のたもとにあるジュエリーコレクション博物館や、テレビ塔にくっついているユニークな黒い赤ちゃんのオブジェの存在など、本書で知りました。特に、デザイン系に興味ある人にはお勧めします。本書を読んでから訪れるプラハは、またきっと違った体験ができる、そんな感じの一冊です。