奥村先生の本は、たいてい辞書的にも使用することができるので、とても便利だ。
<br />特にアルゴリズムに関しては辞書的な本がなかなか良書がなかったが、この本は、
<br />とても安心して使用できると思う。
<br />たくさんのアルゴリズムのほとんどが何かしら応用できて大変役に立つものばかり。
<br />これからCを始める人、入門書は読んだがまだ…という人におすすめの一冊。
<br />工学系の方には、奥村先生の『LaTeX2e美文書作成入門』もあわせておすすめする。
C言語の文法的に困ったときはK&Rを見ます。
<br />そして圧縮の方法ってどんなのがあったかな?乱数の乗数合同法とかもっといい方法は?CRCの計算方式は?ルンゲクッタ法って何?などアルゴリズムに悩んだ時はまず最初にこの本を見ます。
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<br />また特筆すべきが索引が非常に充実している!ということです。
<br />この本ほど索引が充実してる本は見たことがありません。太字が本当に解説してるところ、細字が関連して出てくるページ、と非常にすばやく知りたい情報にアクセスできます。
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<br />今となっては少し古さと不便さも感じますが(例えば乱数ではメルセンヌツイスターがない。暗号は弱い、MD5とかDESとかAESなどがない)それでも持っていて損はしない本だと思います。
「Cによるアルゴリズム.....」と云う表題の書籍は数多くあるが、特に科学計算関連のCプログラムを書く人にとってはベストの書籍である (他の書籍は、余り役立たない)。参考文献が記述してある項目も多くて良い。ミスプリントは非常に少ないが、完全に零ではないので、参考にして作成したプログラムを良くテストしてください。(例:432頁の rnd() の返り値は、0 < rnd() < 1 では無くて、"0" が含まれる)。広い意味での科学関連のCプログラムを書く人は、必ず座右に置くべき本である。