観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅 みんなこんな本を読んできた 観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅
 
 
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観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅 ( 伊藤 千尋 )

ベトナムに行くことにした。以前韓国へ初めて行ったときにこの「観光コースでない」シリーズを読み、大変役に立った経験があるので、今回も買ってみた。著者は朝日新聞の記者で、リベラルな国際派で有名な伊藤千尋。<p>行くのは南部のホーチミンなので、前半の北部編は斜め読みかなと思っていたらさにあらず、この国を旅するなら避けて通れない、ベトナム戦争、さらには近代独立戦争の歴史を各地域を回りながらコンパクトに記述していて、さながらベトナム歴史入門編になっている。ベトナムに行く前の事前学習としてはうってつけかもしれない。<p>(2週間経過)<p>ベトナムから帰ってきました。ベトナムという国の面白いところは、韓国中国では決して日本の観光コースにならないところが見事に観光コースに�!��っているところだろう。よってホーチミン市に限って言えば、伊藤氏が紹介しなくても、戦争証跡博物館には行っただろうし、ベトコンのトンネル史跡「クチ」のツアーには乗っただろうと思う。ただやはり本で読むのと行くのとでは全然違うということは分かった。博物館の終わりの感想ノートにはベトナム語、英語、中国語、日本語で、みんな戦争の無意味さ世界平和への希求を書いていたのが印象に残った。クチのトンネルは入り口はわざと痩せているベトナム人しか入れない大きさにしている。私が入れなかったのは凄いショックだった。

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観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅&nbsp;&nbsp;&nbsp;朝日新聞記者がつづるベトナム案内の本。歴史、ことにベトナム戦争について詳しく触れられており、現在にみるベトナム人の気質、国民性との関連性がよくわかり、おもしろい。内容は歴史的、経済的背景をもとに日本との関係を位置づけたうえで書かれているので、読者にとってはいっそう読みやすく親しみやすい。現地の物価や人口密度など、数字に関しても日本との比較が説明されているのもポイントだ。また、著者が撮ったモノクロの写真にはそれぞれ詳しい説明が加えられていて、本書の内容のイメージが把握しやすいし、地域ごとのマップもあるので、実際に現地でその場所を訪れたいと思ったときにも重宝だ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;しかし、内容は歴史、戦争のことなどを中心に、深く掘り下げているので観光ガイド的な食・ショッピングなどの情報は多くない。あくまでもベトナムを知りたい、ベトナムへの渡航をただの観光だけでなくもっと興味深いものにしたい人にぜひおすすめしたい1冊だ。(今西乃子)
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