この本は、まえがきにもある通り、当初、医療者向けに書き始められたものだという。
<br />ところが、著者自身、書き進めていくうちに、こうした「心の危機管理のコツ」は、医療者のみならず、職場や人間関係など、さまざまな場面で悩みを抱える全ての人に当てはまる内容なのではないか、と気づいたのだそうだ。
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<br />私自身も、医療とは全く関係のない仕事をしているが、この本からは、一人の人間として生きていく上で必要な、仕事をする際の心の持ち方、トラブルが起きた時の対処法、他人との距離の取り方など、さまざまなことを教えられた。
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<br />何よりも、心に悩みを抱えて一人で苦しんでいる人たちに対する、「あなたの心を守りたい!」という著者の強い思いに打たれた。
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<br />随所に、著者自身の体験や、そこから感じたこと、学んだことなどが、素直な言葉で、飾ることなく綴られており、読者一人ひとりに対する真摯な思いが真っ直ぐに伝わってくる。
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<br />また、個人的には、最後のほうの、死生観について書かれたくだりが特に感動的だった。
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<br />“心の危機”を感じたら、その都度ひもときたい、心の拠り所となるべき一冊だと思う。
私も著者の先生と同じ体験をしています。父の突然の死、奇跡を信じてあきらめず病気と闘った母、そして自分自身が癌になり・・・・。何年たっても・・両親に対して・・あの時の自分は正しかったのか?あの時もっと優しくしてあげていれば・・・と後悔の気持ちで、ずっとずっと重い心のままでした。この本のタイトルに心をひかれ手に取りました。「無駄ま人生など一つもない」ということ・・「人は変わり続けりことができる・・・」ということ・・文章のなかぬある優しい言葉に・・・心が軽くなりました。家族をなくされて、自分自信を責めている方・・・・おすすめします。
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医療関係の方だけではなく、いろんな職業の方に読んでもらい参考になる本だと思います、心のコントロールのコツが分かったり、また読み進んで行くうちに自分の心の中で新たな発見が出てきました、競争の激しいハードな職場の方々に著者の経験は参考になると思います。