本書は、漫画と文章による「コリアタウン探索記」といったようなものである。<br />コリアタウンの歴史とは在日朝鮮人の歴史であり、そこからは、戦前・戦中・戦後にかけての日本と朝鮮の歴史をのぞき見ることができる。<br />大ヒットした「マンガ嫌韓流」「マンガ嫌韓流2」と併せて読むと、より理解が深まると思う。
コリアタウンがどのように形成されていったかがよくわかります。<br />移民が固まって暮らすというのはどの国でも同じでしょう。<br />しかし3世4世になっても帰化しないというのは、かなり特殊なのではないでしょうか?<br />昨年のサッカーW杯予選の日本−北朝鮮戦で、北朝鮮が得点を入れた時の朝鮮学校の生徒の凄い喜びように、かなり違和感を覚えました。<br />かつてアトランタ五輪の日本−ブラジル戦で、日系移民1世は日本を応援し、2世3世は熱狂的にブラジルを応援したと聞きます。<br />朝鮮学校の教育は、本当に生徒に幸福な未来を与えているのでしょうか?
在日朝鮮人と呼ばれる人々がいかにして日本に来たかを詳細に検証している。
<br /> 韓国という国家についての考察にもなっておりおすすめできる。
<br /> 日本に移民してきた多くのひとたちが、半島へ帰らなかったこともある意味よくわかる。
<br /> 無論、戦後左翼の文化人や知識人の口車に乗せられ、北朝鮮へ帰った人々は地獄を見ているわけであるが。
<br /> 資料も多く使われており、まさに地図として使える。
<br /> 特に今、朝鮮総連が市の職員に対して人権研修を求めているウトロ地区の問題を考えるのにも本書は有益。
<br /> 良書だと思います。