これを見ずして百合を語るな!!といわんばかりに素晴らしい作品である。
<br />物語のメインテーマは、生真面目で、大食いだが腰の細い桃子と、女の子が大好きで
<br />自由奔放な生き方をしている思信との恋愛である。1巻では2人を取り巻く女学生達の
<br />恋愛話がメインだが、2巻からは桃子と思信の恋愛談が本格化してくる。
<br />個人的には思信にやられた。ぼろぼろに。だが、2巻の思信より1巻の思信が私は好きだ。
<br />そう思える位に、1巻と2巻では、2人のキャラが違う。それがまた面白い。
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<br />また、作者の方の人物描写の巧拙さが秀逸。男性作家が描くようないかにもエロ、
<br />というような濃い描き方でなく、かといって、女性作家が描くような現実離れした
<br />線の細くて目の大きなお嬢様お嬢様した画でもない。
<br />百合作家で現実と虚構のバランスのとれた画を描く人は珍しい。貴重な人材だと思う。
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<br />百合姫、なにしてるん?こんないい作家さんがいるのに、君等がこの人を使わないで
<br />どこの雑誌が使うんよ。このレビュー呼んでたら今すぐにでもオファーしなさい!!(^^
ありがちなエロ漫画とはひと味違う読ませる台詞が上手い。<br />登場人物の多さやただやってるだけ…なところを、台詞で上手く補っている。<br />かといって説明臭くはない。二人の関係や当人の想いを匂わせる程度の距離感なのだ。<br />ちょっと掘り出し物を手にした気分。
一巻とは違って一つのストーリーにしぼってある為か、お話も分かりやすく好感が持てました。ネタバレさせたくないので詳しく書く事は出来ませんが、上のタイトルの通り、あったかい作品でした。好きな相手だからこそ見せる事の出来る顔。そんな表情を見ていたら、自然と優しい気持ちになれました。そして、やはり絵がきれいですね。なんか透き通る様な感じがして、このお話にはぴったりの絵柄だと思います。 百合っていうジャンルに分けられてはいますが、その人がただ好きなだけ。そう確かめられる作品でした。少しでも興味のある方は是非、購入されてみてはいかがでしょうか。厚くて読み応えもありますよ! 最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m