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小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方 ( ジョン ガーウッド アマンダ ベネット John Garwood Bennett Amanda 青木 玲 山田 真 )

幼い子供をもつ親にはとてもありがたいバイブル的な一冊です。とにかく親は子供が何かしら体調の不調を察知すると不安にかきたてられます。そういういった意味からも一旦は冷静になって子供を観察する余裕を持ち的確な判断をつけていかねばなりません。まだ口がきけない幼い子であれば尚更親の勘や観察力が重要です。この本を開いてまずは冷静に判断する。もちろん本通りにせよというのではなくあくまでも判断基準の一つとして役立てるのにはなまじお婆ちゃんに相談するよりも役に立つはず!

私には子供が二人います<br>二人目ともなると、多少の咳、鼻水、熱、下痢、の症状にも落ち着いて構えれるようになり、ある程度の自己判断もできる様になりました。<br>しかし、一人目のときには、週一ペースで病院で診てもらうほどに神経質になり、熱が高ければ高いで夫のたいしたことは無いと言う言葉にも耳を貸せる心境ではありませんでした。<p>この本が子供用の医学書と一番異なる点は、医者からの語り掛けというようなスタイルで文章がつづられていることではないかと思います。理路整然と、<br>①母親が病気を見つけて思いつくような最悪のケース<br>②全般的な説明(症状の基本的な説明と、考えられる原因)<br>③六ヶ月未満の赤ちゃん(赤ちゃんの病気に焦点を絞った説明)<p>④チェックリスト(全般的な説明で述!べられた内容の整理)<br>⑤治療(病気の子供を家庭で看護する時の注意など)<br>⑥どんな時でも直ちに医者の手当てを必要とする心配な症状を整理<br>⑦保育園などに行って良いか、いつもの生活に戻れるまで回復したかどうかの目安<br>⑧親からのQ&A<br>の順に語り掛け、不安を解消してくれます。<p>まずパニックになった私の頭に思い浮かんだのは、咳が続けば肺炎ではないか、熱が高ければ頭が変になるのではないかなど最悪な状況でした。<p>上の①~⑧で、パンパンになった頭をだんだんにほぐし、子供の状況をチェックする項目で客観的な目の助けをしてくれ、「目に糸くずが入ったのですがどうすれば良いですか?」なんてなかなか聞けないような心配にも対応して答えてくれている本です。さすがに、毎日子供を診ている先硊??が書いてくださった本だとありがたく思います。<p>医学書が個別の病気について知るのに適しているのに対し、目の前の子供の状況を照らし合わせて対処する方法を知るのに適している本だと思います。<br>読んでいくと、自分だけが心配で最悪のことしか考えれないわけではないという安心材料にもなってくれます。

この本には本当に助けられました。アメリカではじめての出産、子育てをしていたので、アメリカの小児科での対応にこれでいいのかと思った時に、この本を開くとそこには必ず納得のいく説明がありました。日本の小児科での対応と対比することもでき、この本がなかったら、日本の育児書だけを見て疑問だらけになったと思います。この本は本当に私のバイブルです。

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