これまでこういう教材を使ったことがないだけに、個人的には新鮮
<br />でした。シャドゥイングという言葉に馴染みがなかったので、
<br />最初は解説をじっくり読んだりしてみたのですが、何てことはない、
<br />会話文を実際に発音していくということです。
<br />しかし、ただ発音するというのとは若干異なり、且つ繰り返し
<br />やることでかなり力になるのではと感じる独特なメソッドだと
<br />思います。
<br />まだ使い始めたばかりですが、面白い教材だと感じています。
<br />最近「聴く」機会が減っている人や、HSKを受験しようとしている人に
<br />おすすめだと思います。
<br />ただ、著者が述べているように、ある程度のレベルの状態が前提と
<br />されるので、初学者向きではないことは確かです。
シャドウイングとは耳と口を同時に働かすこと。
<br />著者はこのシャドウイングを詰め込み方の暗記法とは一線を隔するものとしてとらえています。
<br />正直にいって、辞書を片手に中文を訳すといった勉強法と比べて習得のスピードが違います!
<br />それぞれの会話はAさんとBさんが一文ずつしゃべって完結するのですが、何度もシャドウイングしていると、
<br />Aさんがしゃべっている途中でBさんの言葉が頭に浮かんできます。
<br />知らない単語が出てきても、とにかく読みまくる。
<br />そしてよく似た文章が出てきたときに、ああこういう意味だったのかと気づかされることも多いです。
<br />そしてこのようにして覚えた単語はなかなか忘れないものです。
<br />かなり、お勧めです。
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さまざまな努力をしても、聴く力、話す力共にあまり進歩しなかった私ですが、この本の練習法に全く同感しました。録音されている会話は、ネイティブが話す通常の速度よりやや遅いと思うけど、これで耳が慣れれば、実力のレベルアップが期待出来るでしょう。毎日大きな声でシャドウイングをしています。万年中級の人、仕事で中国語を使わなければならない人、通訳を目指す人などが必ず通過しなければならない、上級へのステップアップの過程で必要な、優れた教科書だと思います。