仕事上、クエリや関数、マクロだけではどうしても処理できない複雑な集計をすることになり、AccessのVBAを勉強しようと一念発起しました。そして、(2000対応の)VBA入門書を数冊読みました。しかし、どの本も基本から優しく解説されてはいるものの、構文と簡単な例題の解説に終始していました。
<br />まるで「歴史年表を機械的に覚えさせられている」かの如く、こちらの理解度などおかまいなしに進むので、優しく解説されている割に頭に残りませんでした。
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<br />ところが、この本では更に一歩踏み込んで、「If Then Else文、For Next文、Do Loop文でどんなことができるか」まで解説しています。その例題も、簡単なプログラムに少しずつ肉付けしながら、「どうしたら○○を実現できるか」を読者と一緒に考えていくスタイルなので、とてもわかりやすかったです。
<br />例題は付録CD-ROMに収録されていますが、完成版ではないので、自分でプログラムを入力し、結果を確認しながら進められるところも気に入りました(人によっては面倒と感じるかもしれませんが)。
<br />また、「なぜ○○するのか」という理由を丁寧に説明してくれるので、構文丸暗記型の他書とは理解度に大きな差が出ます。イミディエイトウィンドウの使い方や、「今開いているデータベースのテーブルを処理の対象にする方法」まで解説されている点も、他書に比べて現実的かつ実践的だと思います。
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<br />VBAについては本当に基本的な部分しか解説されていませんが、「初めてAccessのVBAを学ぶ方の取っ掛かり」としては、この本がベストだと思います。
<br />一般的なパソコン書とは切り口が異なり、「VBAを日本語になぞらえて」解説している点も、わかりやすくてオススメです。
書かれている内容量は多くありませんが,語りかけるような口調なので,これまで学習が中途半端に終わっていた人には再開のきっかけになる本です。少しだけでもAccessを触ったことがある人向きです。
もともと、著者のホームページを何回も訪れて、スミズミまで見ていたので、すぐに買いました。やはり分かりやすく、初心者にも十分理解できます。