本書が店頭に並んでいるのを見かけた時「とうとう出たか」と感じた。これまで保守系の
<br />識者は、朝日新聞や「筑紫哲也NEWS23」の批判には力を入れてきた。だがTBSという
<br />テレビ放送局丸ごとの批判は、的が大きすぎるせいもあってか放置されてきた感がある。
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<br />本書のようなTBS批判本が出版されるのには、この放送局の目に余る左傾化がある。
<br />言うまでもなく放送局には政治的中立が義務付けられており、アノ朝日新聞系列の
<br />テレビ朝日ですら、中立への配慮は窺えるし、「TVタックル」のような保守色の濃い
<br />番組も中にはある。ところがこの局は朝から晩まで左翼的論調で統一されている。
<br />保守系の識者がTBSの番組に呼ばれることもない。何より看過できないのは、その
<br />論調を補強するために、捏造や印象操作といった、放送局としての反則技をしばしば
<br />用いる悪質さである。今年だけでもそのような事例が複数あり、堪忍袋の緒が切れた
<br />ネットユーザーを中心に、「放送免許取消し」を求める署名が一万数千も集まった。
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<br />本書はTBSの創設から始まり、坂本弁護士一家殺害を誘発したオウムビデオ事件、
<br />石原都知事発言の捏造などに代表される、この局の歪んだ体質、過去の罪業、その
<br />宿痾を詳らかにし、「捏造のTBS」が垂れ流す毒電波への非常ベルを鳴らす。
今日、2週間ぶりに書店に立ち寄ったら目に入ったので買った。
<br />最近のTBSに偏向ぶりはテレビ朝日やNHKをも凌ぐモノがあると感じていたので
<br />そういう意味ではこの本との巡り会わせは中々運命的なものを感じた。
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<br />必見は、元TBS社員二人と編集者の座談会。
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<br />ほんの数ページだけの内容だが、
<br />TBS社員は思わず目を背けたくなるであろう内容である。
桜井誠氏の文章をぜひ読んでほしい。<br />TBSの歪んだ実態だけでなく、従軍慰安婦問題の経緯もよくわかる。<br />この問題が他の戦争関連の問題とまったく違う点は、80年代までほとんど問題視されることはなかったということである。<br />日本の反日学者や韓国の学者ですら問題にしなかった。<br />なぜか?<br />当時売春は合法であり、軍人相手の売春業など問題ではないとみんな思っていたからだ。<br />すべては一人の元日本兵の嘘話から始まるのだが、そのへんは本書を読んでほしい。