<br />著者がなにもない、がらんどうの部屋で
<br />
<br />家族とすんでいた、というお話が印象に残る。
<br />
<br />デザイナーという職業の人に限らず
<br />
<br />働いている人は、だれでもこのシンプルな
<br />
<br />発想を持つべきだろう。
<br />
<br />たくさんものを持っていることはかっこ悪い、
<br />
<br />というところ、自戒の念も持ちながら
<br />
<br />心に留めた。
装丁も文章も、深澤のデザイン作品と同じくらいすがすがしい。感性とは人間性であることが感じられて、とても参考になりました。ファッションを楽しんだり、生活を楽しんだりするのに役立ちそうです。とにかくデザイン行為をしなくても、デザイン的感性を持つことの大切さを教えてもらった気がします。
深澤氏の押付けがましくないデザインは
<br />こういった思想の元でできるのだなあ。
<br />
<br />そしてそれらのデザインは
<br />とても人間じみた人からつくられたということを感じた。
<br />なんだかうれしい。
<br />
<br />自己顕示欲をむき出しにしたデザインなんて辟易ですよ。