食卓というのはふたつあるとおもっている。
<br />まだ昔の味を家族におぼえていてほしいと、つまりおふくろの味。
<br />
<br />なんでもいいジャンクフード、それでさえ人は成長する・?かな、、、
<br />いろいろな国のごはんは日本のさむざむしさとはちがう。
<br />
<br />そざいは質素でも愛情は手のひらからこぼれるくらいに多い。
<br />たくさんみていると日本の食卓は二極化しているとおもえる。
<br /> もっと、子供達に愛情あふれるものをたべさせなければ
<br />いけない。 と、、、外をいしやきいもやさんが通っている。
<br /> かうべきかかわざるべきか、、、
<br />ごはんは人格をつくるのではないか、とおもうのだがどうだろうか。
こんな本を待っていた、とともに、「やられた!この仕事は私にやらせて欲しかった!」と(身の程知らずにも)叫んでしまうほど、素晴らしいお仕事。
<br />ピーター(写真家)とフェイス(ライター)のカップルが、世界24カ国30家族の食卓を訪ね、1週間の間に食べているものを家族の肖像とともに収めて、食や生活の周辺を取材したものである。マリやチャド、ブータンやグアテマラ、グリーンランドやボスニア・ヘルツェゴビナの普通の人々の献立を知ることも出来れば、台所やマーケットを覗いたり、そのレシピを学ぶことも出来る。
<br />
<br />いい写真もいっぱいだ。エジプトのパン売り少年が運ぶパンのおいしそうなこと。うれしいような悲しいようななんともいえない表情が印象的なマリのスイカ売りの少年。釣ったばかりの魚にそのままかぶりついているグリーンランドの男の子。エクアドルの一家の集合写真のはじけるような笑顔。
<br />
<br />24カ国の中には日本も含まれている。取材されたのは東京と沖縄の2家族。こうして改めて見る日本の食生活は最高級だ。特に外食産業の豊かで活気のあることはどの国にも負けないくらいである。だけど、同時にマクドナルドの店舗数も最高級。米国を除くと、先進国のどの国の数字よりも高い。
<br />
<br />壮大なプロジェクトからは貧困、肥満、食の安全などの課題をおのずとあぶりだしていく。眺めれば眺めるほどわくわくし、同時に痛ましくもある。
<br />
この本では世界中の家族とその1週間分の食材、エピソード、統計を見ることができる。子どもの頃、お話に出てくる外国の食べ物がすばらしくおいしそうに感じたものだが、(うすうす知っていたけれども)実際はこんなものだったのか、と本書の写真で知らされる。世界中の人々が自国のすばらしい食文化にかかわらず、ファストフードを好む傾向にある。「体に悪そう!」と卒倒しそうな量の加工食品や炭酸飲料、菓子、ファストフードを食べていること、その中に添加物が含まれていることを考えると、世界中がからだをむしばまれていることにぞっとする。逆に加工食品どころか食べる量も十分でない人たちもたくさんいる。食を通じて世界を見るというのが何かの動きになりそうな本である。