森本先生の作品は「G・DEFEND」と「仁獣芳烈伝」と、その他単行本化されているものはすべて読んでいます。 <br />その中でも「G・DEFEND」と「仁獣芳烈伝」は代表作だと思うのですが、 <br />この「アスタリスク」はそのどちらとも違う作風です。 <br />魔物を退治するという点では「仁獣芳烈伝」と似た部分もありますが、全体のイメージは異なります。 <br /> <br />主役は黒髪短髪で単独特攻形のキオと、銀髪ロンゲで冷静沈着形のフラウ。 <br />二人は天使ですが、人間界で普通に行動する時は羽をしまっています。 <br />マニヒスと呼ばれる、人間に取り憑き悪行を行う魔物（のようなもの）を退治するのですが、 <br />いつも一人で突っ込んで行くキオの窮地を、フラウがフォローするというのが常套です。 <br />でも、ただ助けられているだけじゃないキオが「本来の姿」を見せるシーンが最高に綺麗でカッコイイです。 <br />（他の天使たちとは違うその姿に、彼自身はコンプレックスを持っているのですが） <br />森本先生はアクションシーンや、ここがヤマ場！、というシーンの演出がとても上手なので引き込まれてしまいます。 <br />あとBLじゃないんですけど、それっぽい演出とかにドキドキします。 <br /> <br />ファンタジックな設定やアクションシーンが好きで、 <br />実はすごい能力を持っているのに無自覚で欲のない男と、彼を守りたいがために気弱な子供から <br />人間で言うところのキャリア組にまで上り詰めた男、というコンビに惹かれる方にはおすすめです。