電磁気の部分だけを読んだが、物理というものを順序だてて知るというのが多少おろそかになった感じがある。どちらかというと試験問題の方を向いている感もある。
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<br />たとえばコンデンサひとつの説明をとってもコンデンサ自体がなんのために存在するのかについて何も説明がない。これでは結局コンデンサという回路の問題があり、それを説くための解き方を教えているに過ぎず、結局物理とはわけのわからない概念的な公式をとくものだと言っているのと同じに感じた。
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<br />他の力学などは良い解説をしているかもしれないので星は3つとした。少なくとも電気に関してはチャート式のほうが「素人がはじめから勉強」するには優れていると思う。
この先生関連の物理の本全般に言えることですが、良い面と悪い面の両面を持っているといえると思います。
<br />まず良い面は何といっても分かりやすさです。物理ってこんな簡単だったんだと思わせてくれる本で、日東駒専レベルならなんとか通用するかなぁと思います。そのレベルを目指す方で、物理が不得意な方にはお奨めできる一冊です!
<br />そして悪い面なんですが、良い面が裏を返せば悪い面になります。要するに物理はそんなに簡単じゃないということです。難関校はこのようなイメージで解けないように、物理の根本的な理解を問うてくるため、この本で大失敗という可能性も否定できないと思います。
<br />特に難関校を受験される方はこの本を読まないことを薦めます。イメージが、物理を根本から理解するのに邪魔になることが多いのです。難関校を目指す方は、根本から考えていたら、自然と正しいイメージが出来上がっている、というのが正攻法かつ最短距離だと思います。
<br />参考までに、東進の苑田先生の授業はまさに根本から考える良い授業だと感じました。他には、少し質は劣るものの、新・物理入門(駿台文庫)等がありますが、後者は結構難しい参考書ですので、自力でやり切るのには努力が必要なので注意してください。
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<br />参考書の評価のまとめは「参考書塾〜大学受験の攻略〜」というサイトにまとめておきました。
<br />年間の勉強プランなども解説されていますので是非足を運んでみて下さい。
物理をはじめる人には良書です。この本で大まかな理解ができると思います。ただ説明が長いです。