センター〜早稲田レベルの問題で「本文をそれなりに読めるようになりたい」という人はこの量をやる必要はない。<br />600語中、品詞の違いだけで掲載されている語が多いし。<br /><br />あと、(国立の記述を除いた)入試は、文脈や既存の単語知識から類推しても読めてしまう事も多い。<br />語のニュアンスを掴めるだけでも大分楽になる。<br /><br />単語毎の例文は有名出典が多いので一度は目を通しておきたい気がするけれど、それだけな気もする。<br /><br />これの難点は羅列型に多く見られる覚え難さと応用の効かなさ。<br /><br />しかしながら、やはり600を完璧にすれば強い。<br />古文偏差値を安定して62.5以上を採りたいなら、単語はこれで。<br />ただ、受験における古文のウェイトを忘れないように。
収録数、語義、覚えやすさ、あらゆる面で超優秀。<br />マドンナは収録数が少なく、単語帳としては解説の比重が重たすぎる。あんなに丁寧に解説されても試験のときに役に立つのは結局語義のみ。語彙力はもっと豪快に増やしたいところ。<br />またゴロゴは多義語が甘く、単語を語呂で覚えるのは実戦的でない。それに合わない人もいる。<br />桐原の650は語義がまったく絞られてない。あまりに訳が多くどれを重点的に覚えるべきか迷う。<br />これらに対してフォーミュラは覚えやすくグループ別に配列し、イメージによる色分けもなかなか効いている。<br />個人的に一番気に入ったのは必要最低限に絞られた語義。<br />すべて揃った古文単語帳は見たことがなかったので、とても助かります。こんなに良心的な単語帳を出してくれた富井先生に感謝。
以前はマドンナを使っていましたが、さすがに語彙数の少なさを感じたので、単語集を探しに行った時に出会ったのがこれ。個人的に東進の本は多色カラーの本が多いので気に入っていましたが、この本はその多色カラーを最大限に利用しています。頻度を信号の赤、黄、青で分け、単語の意味によるイメージを良い意味では赤、悪い意味では青、良い悪い両方持っているときは紫と色別に単語を印刷しています。本の題名のとおり単語数は600語ちょうどです。ただ、他のレビューにもありますが、結局600語ほどの単語は最終的に全部覚えないといけないので、頻度分けはあまり意味が無いように思います。しかし、カラーを利用したことや、使い勝手の良さはこの単語集の特徴なので、星5つにしました。有名な単語集は他にゴロゴ等がありますが、あのゴロに抵抗があるなら本書を見てみると気に入るかもしれません。