.NETを中心に、エンタープライズWebアプリケーションの設計指針を解説した
<br />「.NETエンタープライズWebアプリケーション開発技術大全」。
<br />それの続編かつVisual Studio 2005対応版が本書である。
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<br />題名の通り、本書の主題は良くも悪くもVisual Studio 2005、そしてASP.NET2.0である。
<br />前書は.NETを中心に書かれていたものの、Webアプリケーションのアーキテクチャを中心に、Java 2 EEにも応用できる内容も多かった。
<br />しかし本書では、Visual Studio 2005専用といっても良いぐらいに、製品指向が強くなった。
<br />もしアーキテクチャの基本を学びたいのであれば、前書を読む方が良いだろう。
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<br />また内容に関しては、本書を読む前に前書を読んでいることが望ましいと言える。
<br />所々に前書が引用されており、本書の内容はVisual Studio 2005で変わったところが中心であるからだ。
<br />ページ数を考えると致し方がないし、前書を読んだ人には余計な説明はいらないということで評価はできるものの、
<br />逆に本書だけでは不十分だということには注意が必要である。
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<br />前書「.NETエンタープライズWebアプリケーション開発技術大全」がVisual Studio 2003ということもあり、
<br />今となっては少し古くなってきたことは否めない。
<br />そうした中でVisual Studio 2005対応(専用?)の本書が出版された意義は大きい。
<br />前書からの続編としては大いに勧められる。
<br />逆に、まだ前書を読んでいない、
<br />J2EEにも共通に使えるアーキテクチャを学びたいというのであれば、
<br />本書ではなく前書を読むことを勧めたい。
勉強する必要があり、いろいろ買い込みましたが、結局このシリーズが「仕組み・根本を理解しましょう」というスタンスで書かれていますので良書だと感じています。
<br />特に本書はVS2005、ASP.net2.0で変更になった内容を含めて丁寧に解説されています。
<br />さらにいうと、データベースの参照技法だけでなく更新技法についてもよく書かれています。
<br />お勧めです。
いわゆる「赤間本」の6巻にあたるものです。
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<br />ASP.NET 2.0になってかなりできることが変わってしまいました。
<br />便利になった反面、トラブルに気づくのが開発の後半になってから・・
<br />という事態になりかねません。
<br />そういったトラブルを防ぐためにもこの本に目を通しておくとよいです。
<br />実際にコードを書く人もそうですが、設計者にもお勧めします。
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<br />WinFormアプリしか使わない・・・という方は付録だけでも
<br />とても参考になります。
<br />前書きの部分も参考になりますので隅から隅まで読むことをお勧めいたします。
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<br />マイクロソフトのコンサルティングの方のノウハウが詰まった本ですので、ある意味この値段で読めるのはお得ですね。