非常にムダがない勉強方法を紹介してくれます。
<br />具体的にやり方を記しているので、分かりやすいです。
<br />実際の検証結果も何個かあげてくれているので、信頼できます。
<br />実際、偏差値30だった友達がこれの通りに1年やったら偏差値80になり、東大模試で9割超えしました。
和田秀樹の勉強法のシリーズに関して言えば、そのほとんどが常人にはマネしづらい(和田秀樹自身、元々お受験エリート組なので誰にでも出来る勉強法を提唱している訳ではない)代物であるのだが、その中でもこの本はマシな方だと思う。しかし、やはり「暗記」数学という言葉が何かピントがズレている感が否めない。結局、数学だけに限らず受験科目は演習あるのみだと思うし、数学といえども暗記すべきは「絶対に覚えておくべき公式とある程度のパターン(こういう場合は部分積分、こういう場合は置換積分、というように)」だけ暗記して、あとは演習をするのが最良だと思う。要するに、数学において大事なのは「理解すべきことはキチンと理解して、暗記すべきことはキチンと暗記して、問題演習を沢山して数学の問題を解く感覚を身体にしみ込ませる」という事なんだと思う(もしかしたら和田秀樹はそういう事を言いたかったのかも知れないが)。
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<br />とりあえず、この本の青チャートを用いた方法は”数学が得意な人にとっては”難なく進むやり方なのだろう。しかし、もし数学が不得意な人がこのやり方で、しかも青チャートなんていう代物を手にとって進めた日には、さらに数学という科目が厭になる危険性がある。何故なら、この本のやり方を続けるのも普通に学習する以上に根気がいるからだ。てか、青チャート自分でやれる力があるのなら数学に苦労はしないって。それができないから苦労する訳だし、じゃあ数学が出来ない人はどうすれば良いんだって話になる。そこら辺の方法論に関して言えば、やはり荒川英輔の方に軍配が上がる。
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<br />ついでに言えば、この本で和田秀樹が進めている参考書は『未来を切り開くシリーズ』以外は全くオススメできない…(セレクションが数学ができる人向けに書かれているので)。つまり、出来ない人の立場にたって書かれていない。
これは暗記とは言わないと思います。
<br />暗記と表現すれば、数学の苦手な人でも数学に再チャレンジする勇気を与えることができると考えたのでしょう。僕もこの言葉によって購入した一人ですが・・・。
<br /> 結局は数学とは「演習あるのみ」みたいな感じです。決して間違っていませんが、タイトルと内容は少々食い違っているのではないでしょうか。
<br /> しかし、実際にやって成績が下がることはないし、また、この先の勉強法の参考になることには間違いないので、買って損はないと思います。