寝ころびながら読書感覚で近代史を理解することが出来る本です。勉強のために机に向か
<br />うことは気が重いけど,本を読むのは好き。という人には最適です。
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<br />これを読んだ後は,今まで,なんとなく判っていた個々の事件や,人名や政党名などが,
<br />ビシッとつながります。近代史再確認として,受験に関係の無い人が読んでも面白いと思
<br />います。電車の中や待ち時間に読み物として読めます。
"前編"と言うべき「日本史の流れ」も素晴らしかったですが、如何に近現代が複雑で、にも拘らず流れを掴む事が重要かという事を伝え、そしてそのややこしい流れを読者の頭を混乱させる事なく読ませるという点で前作を超え、且つ恐らく、歴史参考書としてこの本の右に出る物はないでしょう。
<br />当初、これとは別にセンター対策に絞った参考書だけで勉強していたのですが、併せて読むと、どれほど他の参考書が流れをぶった切って教えているかが見えてしまって、少し周りが信じられなくなったほどです(笑
<br />確かに「政治」「経済」「農業」のように分野を分けて学習する事も重要ではあるのですが、少なくとも最初は、本書のように「政権担当者別」で学習していく事が最善かと思われます。
<br />とはいえ、あくまで流れを重視しているが故に触れられていない事項もあるので、本書だけを読んでセンターや二次に挑むのは少々無謀というものですが、これで流れを確認しながら、他の参考書で細かい部分を補っていくという方針でいけば、かなり力がつくのではないかと思います。
<br />また、純粋に読み物としても非常に興味深く読めますので、受験と関係ない方にも一読をお奨めします。
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<br />"自国の歴史を知らずして国際人を名乗るなかれ"!!
この超速シリーズは、単にだらだらと歴史を説明してるような受験参考書とは違って、流れを重視し日本史の世界へと読者を引き込む本だと思う。
<br />また、受験の基本的知識は当たり前だが、それに関連する歴史的事柄や人物の背景にも迫ることが書かれており、受験生だけでなく大学生を始めとした大人の教養に最適。
<br />講義形式、右から左への縦書き、巻末の暗記法、上下に書かれた歴史情報などなど…とにかく著者の経験と工夫が詰まってるように思え、読み終わると著者に好感を持ってしまった。
<br />ちなみに少し偏った論調なので、日本好きには特にオススメかな?と思う。