プロジェクトマネジメント関連の本には、どうやって計画するか、どう考えるかというものが多いが、本書はどう解決していくかを理解できる本である。プロジェクトは生き物であり、そもそもの計画がそのとおりになることはない、問題が起きたときに実際に対応するのはプロジェクトリーダーでなくチームであり、関連する人たちの感情をも考慮にいれプロジェクトを成功裏に導く方法を総合的に理解することができる
この手の本は、世の中たくさんあると思いますが、PM経験者、非経験者を問わすお勧めの一冊です。実務に即した内容で、プロジェクトを進めていく上で、起こりうる事象と、それに対する対処が細かく記述されており、特に、社内政治のケアまで書かれているのは、見事です。特に、海外と仕事をされる方は、日本と進め方が大きく違うので、会議などで、会話の文脈を合わせるのに非常に役にたつと思います。
Idiot's Guide(アホの為のガイド)とあるが、随所にワンポイントの言葉と絵が挿入されており、理解を助けてくれるのが良い。判り易く読み進むうちに専門的な知識が身につく実用書としてプロジェクトリーダー・メンバーに勧められる。これで期限通り・予算内でのプロジェクト打ち上げの美酒を味わえそうである。