お金に縛られずゆったりと心穏やか豊かに暮らしたいと願っていても生きていくうえでお金との付き合いは切っても切れない… 将来への経済的不安… お金との付き合い方に常々もやもやとしていたので具体的なワークシートになってる本書は心強いテキストになります。
30歳位になると少しは会社や社会のことが理解できるようになる。そうした0.5〜1人前の社会人が今後の人生を大きくデッサンするきっかけになる良書であると思います。
<br /> 「本当の幸せとは?」「お金と幸せの関係」を真剣に考えるようになった人には自分の進むべき道を示してくれる本であると思います。特に最後の「身近な品格のある投資家」には感動しました。
<br /> 但し、敢えて異論を述べるとすれば、自分は個別の会社や事業に賛同したり応援したりする気持ちで投資したり消費する行為が自分の価値観や哲学を磨くのだと信じています。ですから最初からインデックス・ETFや投信でお任せ運用するのは効率が良くても反対です(失敗こそが糧となる)。
以前、同じ著者の「瞑想でつかむ投資の成功法」を読み、心の世界とお金の世界を結びつけた面白い本だと共感を覚えた。同じ著者の本ということで「三十歳からはじめる『品格あるお金持ち」になれる資産形成マニュアル」を読んでみた。心の世界とお金の世界を結びつける要因として「品格」を導入したところが新鮮だ。著者がこの問題を考え続けていることが感じられる。「心の富=金銭に交換できる富×品格」という「I-Oの方程式」も納得できる。さらに資産形成プロセスも「瞑想でつかむ・・・」よりもずっと体系だっており進化が感じられる。願わくば、「三十歳から・・・」のみではなく、四十五歳から、六十歳から、それぞれ、どのように運用を変化させれば良いのかについても触れてほしかった。この書物はとても良いと思うが、その点で、私のように三十歳をとっくに通り越してしまったものにはちょっと淋しさが残る。異なる世代向けの続編を期待したい。
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