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| 火打ち箱
(
H.C.アンデルセン
赤木 かん子
高野 文子
)
いまだかつてない表現に出会って、読後の興奮がおさまらない作品です。
<br />これまで400冊近く絵本のレビューをかいてきましたが、こんな
<br />気持ちになったのは久々ですね。
<br />
<br />なんと言っても高野さんのイラスト(ペーパークラフト)に目を奪われました。
<br />平面に描いた線画に切り込みをいれ、立ち上げることで、2.5次元的表現を
<br />展開しているのです。それをライティングしデジカメで撮影することで、
<br />不思議な遠近感のある世界がみごとに誕生というわけです。
<br />
<br />最近のたむらしげるの絵本(ロボットのランスロット)でも似たような
<br />表現がみられますが、高野さんの場合は元の絵が黒い線だけの平面的なもの
<br />で、紙の色も緑とオレンジだけなので、かえって折り曲げたときの立体的効果が
<br />はっきりと見えます。ん〜 文で説明するのもめんどうですね。とにかく見て見て!
<br />
<br />アンデルセンの「火打ち箱」は、魔法使い・王・姫・犬 が登場し、3という数字を
<br />キーにした 兵隊の出世物語。典型的な昔話ともいえます。
<br />だからこそ、変化球的イラストがハマるんですね。
<br />
<br />高野さんは漫画家とのことですが、絵本をもっともっと描いて欲しい。
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