ちょっと、ふざけすぎの目次で、
<br />この目次だけは改善の余地があるだろうが、
<br />文章が非常に面白く、ぐいぐい引き込まれて、
<br />あっという間に読んでしまう。
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<br />「マーケティング」に興味のある人は必読。
<br />30の項目の中でも、下記の3つは、特に重要。
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<br />■「感覚」
<br />・アメリカ
<br />・米国
<br />・America
<br />・USA
<br />意味は全部一緒でも、全然、感じ方が違いますよね。
<br />この感覚の違いを認識していることが、超、重要!
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<br />■「一貫性の原則」
<br />人間は、一度、こうすると決めて行動を開始したら、それをし続ける。
<br />つまり、少量でも買わせてしまえば、あとはそれを買い続ける。
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<br />■「単純明快さ」
<br />人間は、シンプルなことでないと理解できない。
<br />・「1日1錠、この薬を飲む」は覚えていられるが、
<br />・「3日間は1日1錠、次の4日間は1日2錠」は覚えていられない。
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<br />う〜ん、久しぶりのマーケティング本の良書!
書かれている内容は、ダイレクトメールや対面販売のリクツを勉強している人にとっては、ごく普通のことです。
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<br />「発明」が書かれているわけではなく、どちらかというと「知識の整理」に役立つのではないでしょうか。
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<br />エモーショナル・マーケティングの神田昌典一派である佐藤昌弘さんが監修に入っているだけに佐藤さんや神田さんの本を何冊か読んでいる人にとっては、彼らから得たモヤっとした回答が少し晴れてくるのではないかと思います。
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<br />どちらにしても、ダイレクトマーケティングや営業を少しリクツで考えたい人、そういったリクツをいくつか溜め込んでいるけれど整理ができていない人にとっては、「整理するため」には良書ではないかと思います。
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<br />逆に、その分野のことを一から勉強するためには向かない(事例が合わない)ケースが多いと思います。
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言ってることは、30個すべてもっともです。
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<br />でも、私が納得できたのは、ひとつでした。
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<br />それは、心理的トリガー11です。
<br />まぁ、このひとつでも読んだ甲斐があったということで自分を納得させています。
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<br />この出版社の出す本は、なにか怪しい気がしているのは私だけでしょうか?