三国志最大の見せ場といっても過言ではない、赤壁の合戦がメインに描かれています。<br>戦いの内容自体は、既存の三国志小説とほぼ差がなく、史実に基づいて書かれています。<br>そりゃそうですよね、三国志の小説は何人もの作家さんが挑戦されているし、歴史はひとつしかないのですから。<br>しかし、そこに至るまでの（特に合戦前夜の）登場人物の心情の動き、<p>細やかな描写は秀逸です。様々な三国志小説を読みましたが、こんなのはなかった。そこがいちばん知りたかったのかもしれない、そう思いました。