体、心、魂という3つのレベルでアロマテラピーを取り入れようという
<br />コンセプトの本。3つの章から構成され、それぞれがしっかり書かれて
<br />いると思います。
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<br />勿論、具体的に実践するにはそれぞれをより勉強
<br />する必要があると思いますが、アロマテラピーで何ができるかという
<br />ことを考えるとき、アイデアやイメージが豊かになります。
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<br />個人的には、メディカル・アロマテラピー、生化学などもこれらのアプ
<br />ローチと平行して勉強していくことが大切だと思いますが、
<br />アロマテラピーが好きな人はこの本は好きだと思います。
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<br />第二章の芳香植物辞典はそれぞれの精油にキーワードと象徴される
<br />イメージを充ててあってなかなか楽しく読めます。
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<br />とてもバランスのよくできた本で、ぱらぱらとみるのも心地よい
<br />かんじです。
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<br />この本をある意味で入り口に自分の好きな方向に、それぞれが、
<br />アロマテラピーの世界を発展させていけるのではと思います。
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アロマテラピーを一から勉強したいと思っています。まずはハーブ図鑑から読むべきかとも思いながら本書を手にしましたが、文章に引き込まれ、次は図鑑という風にすすむとより意欲的に頭に入ってくるような気がして気に入りました。
病気がいちばん重くて仕事もすごくつらかったとき、わたしを助けてくれたアロマテラピー。
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<br />「眠れない夜には?」「肩こりには?」「乾燥肌には?」みたいな使い方にももちろん絶大な効果があるんだけれども、わたしが本当に知りたかったのは、その深い心理作用、神秘的な効果でした。
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<br />そんなわけで、アロマテラピーが心とたましいに及ぼす作用をとことん追及した本が読みたいなあと思っていたときに見つけたのが、これ。
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<br />ガブリエル・モージェイ著、前田久仁子訳「スピリットとアロマテラピー」。フレグランスジャーナル社。ロバート・ティスランドが序文を寄せています。
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<br />著者はイギリスのアロマセラピストで、指圧師、鍼灸師。
<br />東洋の陰陽説、五行説の考え方をベースに、40種類の精油が心に及ぼす効果を丁寧にわかりやすく説明していて、とてもおもしろい。そして深い。
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<br />内容は実践的にして神秘的。うつ状態ひとつとっても、その根っこにある原因の微妙な違いによって用いるべき精油が違うのです。
<br />考えすぎ、不安、緊張、怒り、人間関係の問題…などなど。
<br />現代人がひとつは抱えている心の問題に、アロマテラピーの視点から適切な答えをくれます。
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<br />東洋と西洋の歴史と思想、医学が見事に融け合って、「ほう、そういうことだったのか」とため息の出るような新しい発見がたくさん。
<br />この本から派生して、もっともっと知りたいことがたくさん出てきました。
<br />これは手放せない大切な1冊になりそうです。
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<br />やや専門書的な趣の本なので、精油に触れた経験があり、アロマテラピーの心理作用に興味のある方が手に取ることをおすすめします。
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