「レジデントのための感染症マニュアル」と並ぶマニュアル界の2大名著の一つ。通常、この手のマニュアルは薬の使用の容量まではなかなか書いていないが、この本はきちんと書いてあり、とてもうれしい。
<br /> また、不整脈はかなり薬の習得は難しく、例えば「このAfに使用するのはアミサリンかタンボコールか?」などは通常のマニュアルをみてもまったく解らない(だって、両方とも使えるって書いてあるんだもん!!」)が、この本では優先順位をきちんと書いてある。
<br /> さらに、EBMに加え著者の臨床経験による使い勝手が書いてあり、大変参考になる。この様な実践本がさらに増えることを望む。
循環器をローテ中はしょっちゅうこの本のお世話になっておりました。とても具体的で、臨床的にはよくあるんだけど、教科書やほかのマニュアル本には載っていないようなことが載っていて、もう、かゆいところに手が届く、という感じですかね。心房細動と心不全のところが特に好きです。あえてけちをつけるとしたら、心電図が実物大でないことと、この紙質の割には値段が高いことですかね。でも、買ってまったく損はないです。
内科研修中にまわりの研修医がこぞって買ったのでつられて買いました。たしかに治療薬についてはなかなか実践的で全部読みましたが、病気の各論はこまかく読みにくい印象を受けました。循環器を専門的にやっていこうという方なら知っておくといいポイントが羅列されているのだとは思いますが、ローテーターが必要なとこだけ引いてこようという使い方をするときには微妙な気がします。何より値段がそれなりに高いのが・・・。