物語そのもののが持つ力はさることながら、テキスタイルを手がけた清川あさみさんの物語への思い入れは相当なものだと感じました。
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<br /> 一体どれだけの時間と労力をこの本に注いだのか…ラストの見開きのページは、この哀しい物語全体の救いになっていて、胸に迫るものがあります。
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<br /> 私はすごく気に入りましたが、こどもさんに贈ってもすぐには喜んでもらえないかも…。大人になってから良さに気づく、きっとそんな絵本です。
たまたま本屋さんで綺麗なカバーに目がいって手に取りました。
<br />有名なお話し&著者のようですが、恥ずかしながら私はピンとは来ませんでした。
<br />けど、どこかで聞いた事があるのか話はなんとなく知っていました。
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<br />お話しも心がほんわか温まる素敵なもので、ツバメも王子も、とっても優しい心の持ち主で、立ち読みで思わずうるっときてしまいました。
<br />布やビーズのデザインも可愛くて綺麗。
<br />お部屋に飾っておきたくなってそのまま購入してしまいました。
<br />オススメです!(*^^*)ノ
オスカー・ワイルドの有名な物語ですね。ツバメが像になった王子の願いを叶えるために、王子の眼に輝いているルビー、それから貧しい者たちに自分の肌である金箔をツバメに託して渡してあげて…そのうち冬が訪れて、王子の心臓は鉛になり、ツバメは王子にキスをしてついに亡骸になっていく。
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<br />議員のお偉いさん達が王子のみすぼらさを見つけて何とか復元しようとするが、自分の事だけしか考えていない議員達は自分自身の像を作ってもらうべく、みんなで争う。
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<br />神が最後にこの世の二つのきれいなものを天使に「探してきて欲しい」と託して天使が持ってきたモノは…。涙、涙、涙の素晴らしいエッセイですね。今回はこのエッセイに、清川あさみさんのコラボレートされた綺麗な絵がちりばめられており「想像力」をより深く増すのに参考になりました。
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<br />絵本も良い絵本、参考にもならない絵本がありますね。これは最高の絵本の一つです。是非、購入を!お薦めです。