池田女史のかかれた本書に限らず、
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<br />この類の書籍と言うのは鏡と同じです。
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<br />作者の意見、考えを本書を通じて訴えているのではなく、
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<br />あくまで”何かを考えるということ”そのものが焦点なのです。
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<br />言い換えれば、自分の姿が透けて見えるということなのでしょう。
他の方々も書いていますが、14歳以上の人達にも読んでもらえる様に、
<br />内容の質を落とせないと書いていますが、
<br />人を上から見下して語っている様に、
<br />少し嫌悪感を抱きました。
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<br />本物と偽者について等も、宇多田ヒカルを本物として引き合いに
<br />出し、彼女を真似ている人を偽者としていますが、
<br />どこで本物、偽者だという区別は、本気で見極めようと思ったとしても永久的に不可能ではないかと感じます。
<br />誰だって刺激を受け、影響し合って生きているのですから。
<br />宇多田ヒカルを本物という基準にするから偽者が出てくる訳で、彼女も影響を受け、真似ている人はいると思います。
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<br />また善・悪なんていう区別も無いと思うし、
<br />戦争についても自分以外、根本原因に気づいていないという様な
<br />発言に呆れそうになりました。
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<br />それなら日本に留まっていないで、本を執筆するばかりでなく、
<br />永遠平和のために死ぬ覚悟で、世界に飛び出し紛争・飢餓・人権問題などあらゆる不幸から人類を救って頂きたいと思いました。
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私は、今まで生きてきた中で考えてもみなかったことが沢山有ることに気が付きました。人としてのあり方とか、とにかく恋愛、法律、友達・・・等々沢山のこの本の中にあるジャンルを読んで、だいぶ生き方とか価値観とかが変わったような気がします。
<br />この本の中では、当然なことほど難しいと書かれています。
<br />当然なことは、当たり前だと思って普段考えないから、それ故に難しいと。
<br />実際に読んでいくと、何がなんだかわからない部分も多々ありましたが、何回も読み直して、そして意味がわかって感銘を深く受けました。
<br />これほど、人生の価値観に影響を与える本が有ったのかと・・・他の哲学書も影響を与えるんだろうか、とか思います。
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<br />私みたいに初めて哲学書を読む人は、とても入りやすい本だと思うので、是非是非読んでみてください。