英語のeメールを書くための基本から応用まで楽しく学べる構成になっています。
<br />対話形式のコーナーもあり、楽しく読み進めることができます。
<br />異文化間のコミュニケーションのためにはしっかり伝わるeメールである必要があると思います。
<br />本書で取り上げられている内容は、実際に有効なポイントが多いと思います。
<br />著者が主張するビジネスライクでありながら、パーソナルタッチを忘れない英語のeメールの
<br />書き方ってどんなものか、ぜひ本書で確認することをおすすめします。
<br />
本書は、筆者のメール哲学ともいえる「ビジネスライク」「パーソナル・タッチ」を柱に、顧客や同僚とのコミュニケーションの取り方、仕事の進め方という観点から書かれている。ケース・スタディの登場人物は、営業アシスタント、社長秘書、海外トレーニー、商社の営業マンといった人たちで、親近感を覚える。彼らがメールのキャッチボールをしながら仕事を成し遂げていく過程は、自分も感情移入できて楽しい。海外経験の豊富な著者が、彼らとの対話のなかで、実体験から得たノウハウをアドバイスをしていく点もユニークだ。私にとって最も大きな収穫は、本書によって英語eメールに対する苦手意識がなくなったことだろう。超お勧めの一冊だ。
基礎編では「ビジネスライクなeメール」とはどういうものかを,
<br />親切に説明している.少し堅くなりがちなところも,くだけた
<br />Q&Aでしっかりフォローしている.
<br />「ccに対する感覚の違い」という所など,とりあえずccに加える
<br />だけで伝えた気になって山のようにccをまき散らす人にはぜひ
<br />読んでほしい部分だ.
<br />
<br />また,感心したのは「実践編」とのバランス.
<br />ふつうこういう構成の本は,「基礎編」が手取り足取りなのに比べ,
<br />後半の実践編になるといきなり専門的で難しくなってしまう.しか
<br />し本書は,実践編をさらにゆったりと見やすいレイアウトにして,
<br />具体的な注意点がはっきりとつかめるようになっている.これは
<br />見事に成功していると思う.
<br />
<br />この分野は特に最近の類書が多いが,「英語での仕事」における
<br />コミュニケーションに真正面から取り組んだという点では他に類を
<br />見ない良書.ビジネススキル,英語の知識,海外の社会・文化
<br />的背景に関する知識を備えた著者ならではの本だと思う.