自らの価値観に基づいて重要事項を優先することがどのようなことか、スティーブン・コヴィーの不朽の名著「7つの習慣」の中の第3の習慣「重要事項を優先する」を重点的に取り上げ、自己を効果的にマネジメントすることを説いている良書です。
<br />自分が行うことの内容を、緊急/緊急でない、重要/重要でないの尺度で整理し、緊急でなく重要なことに、人生の中で取り組むべき大切なことが多くあることに気づかせ、その大切なことを「大きな石」に例え、日々の生活の中にいかに組み入れていくかを分かりやすく説いており、忙しさに忙殺され自分を見失いそうなときに、充実した生活を送るための時間管理につき考えを引き戻してくれる良書だと思います。
全体で533ページにもなる本ですが3章(P73-122)に集約されると思います。
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<br />以下重要なフレーズと思いました。
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<br />「農場の法則」が人生のすべてを支配する。
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<br />多くの人が経験のある「一夜漬け」の勉強。
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<br />普段は勉強せず、試験の前日に徹夜で勉強したことはないだろうか?
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<br />「社会に目をやり、視野を広げる」こと。
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<br />〜農場で「一夜漬け」ができるだろうか?
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<br />春に田植えをせず、夏の間は放っておいて、秋にすべてのこと(土を掘
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<br />り起こし、種を蒔き、水をやり、除草することなど)を一夜ですませる
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<br />ことができるだろうか
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<br />ここにいいたいことがこめられていると思います。
名著である7つの習慣のうちのスケジュールに関する部分をより深く説明しているのが本著である。<br>この本だけを買うのでも全然問題ないだろう。<p>時間というものをどのように扱うか人それぞれだろうが、科学的に分析して濃度の高いものにすることが大変重要だということは多くの人が賛同するのではなかろうか。問題はそのやり方にある。<p>科学的というとどうしても、完全な数値管理に終止するというイメージがある。自動的に作られた仕事の山を効率的にこなしていき、休息する暇もなくまた次の予定が入ってくるという・・・<p>この本に書かれている時間管理の方法は、もっと高次元における科学的な分析だ。方法論としては、<br>①『自分にとっての重要』という定義を作る<p>人によって様々だろう。親である人もいれば、学生もいるわけで。個人に合わせた指標を取り入れる。もちろん良心が重要な地位をしめるのは言うまでもない。<p>②その『重要度』にしたがって、各予定をランク分け。さらに緊急度でもランク分けする。<p>③『重要度』『緊急度』ともに高いものから始めて、重要度にのみ焦点をあてて仕事の順序を決める。<p>重要になるのは①の作業だ。人から言われる重要なことではなく、本当に自分が考える重要なことを決めるということだ。それさえ達成できれば、どんなに非能率でも構わないということなんだろう。『能率、能率!』といわれる中で(確かに重要だが)、もっと大切なことがあると思い知らされるすばらしい本だ。