自閉といわれる人たちと関わっているため、題名にひかれて購入いたしました。
<br />読んでみた結果、いわゆる「専門書」を読むよりも、私自身には面白く役立ちました。
<br />自閉の世界から、どのように物事が見えるのかを説明してもらったおかげで、少しだけですが、その人たちと接点や重なりを共有できるようになったのではないかと、感じています。
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<br />ニキさんや藤家さんの言語能力にも感服しますが、編集者浅見さんのコメントの素晴らしさにはとても学ぶべきものがありました。
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<br />世に、もっとこのような本が出されて行くことを望みます。
自閉スペクトラムを含め、日々発達に何らかの特性を持っている子ども達と接しています。
<br /> この本は、「身体機能の特性(感覚過敏あるいは過鈍)」について詳しく語られているという点で他の本とは少し違う気がします。はじめに「この人たちにとって自閉とは『身体がつらい』障害なのではないか」と書かれています。今までこのような視点で考えたことはなかったので、とても新鮮でした。これは今後子ども達のこれからを考えていく上でも、とても重要な視点だと思います。その上、文章が読みやすく、面白いです。新しい発見をしつつ、楽しんで自閉っ子の世界を知る手掛かりがつかめると思います。
<br /> 自閉っ子と関わる全ての人に読んで欲しい一冊です。親御さんや自閉っ子たちにも勧めてみようと思います。
自閉症の娘を持つ母親です。
<br />うちの子供はおにぎりを食べたがりません。幼稚園の事情でどうしてもおにぎりという時には「中には何も入れないで」と言います。今までずっと理由がわかりませんでしたが、この本を読んでわかりました。うちの子供もきっと、中身がなんだかわからないものを食べるのが不安だったのではないでしょうか。それにうちの子供は聞いたことのない曲や見たことのないビデオやテレビを見るのをとても嫌がります。「これ見たことないんだからいやだよぅ〜〜」と言うのです。その気持ちもわかってきました。そういうことが理解できるようになる本です。難しい本の合間に是非読んでいただきたいと思います。