私の寝室のアルバム立てには、アインシュタインがパイプを咥えた写真が入っている。アインシュタインの魅力は、その能力だけではなく言動でもあることが解かる。自分の回りの人への考え方、人生について、倫理、道徳、宗教、学習、教育などの広範な領域にウイット溢れる言葉が書き込まれている。政治、戦争、平和にも好い言葉があるがやはり人間に対するものが面白い。
アインシュタインはどんな言葉を残しているのだろう?そんな疑問に少しずつ答えてくれます。編集者が項目別に言葉を分けています。自分が考えていることにアインシュタインは、どう考えているのか?一言ずつのってますので、読みやすいし、また150なので一気に読むこともできます。
アインシュタインのファンが多いのは、相対性理論の功績ばかりではなく、ユニークな人柄のためでしょう。相対性理論についても、机上で研究、計算を重ねて発見したものではなく、逆に彼の中ではすでにイメージとして浮かんでいたものを数式にしていったそうですが、アインシュタインは森羅万象の法則を見通すことのできる天才なのではないでしょうか。この本には、そんなアインシュタインがのこした名言が綴られています。真理をついた言葉に思わずハッとさせられます。