この本は実際にやってみると、効果が出る。
<br />読んだだけでは意味がない。
<br />勉強でぶち当たる障害が大きく分けて3種類あるとあるが、
<br />それぞれ解決法がのっている。
<br />勉強でうまくいかなくなったとき、
<br />この3つの障害のどれにぶち当たっているのか、判断して、
<br />当てはまる解決法を使ってみる。
<br />この繰り返しで、どんな勉強でも進めていくことができる。
仕事場で、部下を教えていて、知識をものにする力に、いかに個人差があるか驚かされます。簡単に言えば、飲み込みが早いか、遅いか、ということです。
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<br />この本を読んでから、その知識を基に改めて部下の様子を観察しましたが、ある動かしがたい事実に気付きました。
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<br />知識の習得が遅い人は、その知識を本当に「理解」していないのです。
<br />暗記をしているのです。
<br />さらにどうすれば本当にその知識を理解することができるのか、という"理解するスキル"を持ち合わせていないのです。
<br />これでは会社の生産が上がるはずもありません。
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<br />大学を出た人々の多くが"理解するスキル"を持っていないというのは、
<br />私にとって衝撃でしたが、そのようなことに思い当たる方は、
<br />まずこの本をじっくりと読んでみることを強くオススメします。
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友人から「良い本だ」と紹介されたこともあり、購入しました。値段が1000円以内で収まる、という手ごろ感もありました。当初は「絵ばっかりの、簡単な本だなぁ」という程度にしか思っていませんでした(小学校高学年向けの本ですから、当たり前ですが)。ですが、自分がビジネスを勉強する上でわからないこと、理解できないところに出会ったときに紐解いてみると、この本で紹介されている「3つの障害」のどれかひとつ、もしくは2つに当てはまることを実感しました。原因があれば、対策も立てられます。そして、この本にはその対策も書いてあります。どれもすごく簡単で当たり前のことばかり。ですが、それだけにすぐに使うことができる利点があります。原因にせよ、対策にせよ、誰もが漠然と思っていることを、明確に定義し整理したところに、この本のすごさがあると思います。
<br />本書ではあきたらなくなり、結局大人向けの本(『基礎からわかる勉強の技術』)も買ってしまいました。ただ、子供たちにはこれで十分ですし、本書でかいてあることを子供の時から熟達すれば、勉強に対する苦手意識がなくなるのでは? と思えるほどです。私も、姪のためにプレゼントしようと思っています。
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