通訳ガイド試験の勉強のために購入しました。ベテランの通訳ガイドの方が書かれただけあって、トピックの選び方、説明が大変分りやすいです。同じ著者の「日本のフシギ英語で解明」とともに購入しました。ただ、大変お勧めの本なのですが、両方の本とも、細かい誤植や人名の誤りが散見されるのが気になりました。大変よい本なので、ぜひ出版社には見直しをお願いしたいです。期待をこめて、☆4つ。
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この本は本当に日本文化や日本の現状について書かれてあり、すごく分かりやすいです。
<br />また、自分の知らない日本についても書かれているので、日本語の部分を読むだけでもすごく勉強になりました。
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<br />この本をホームスティに行く時にもって行ったら、ホストファミリーとの会話も弾みましたよ。
<br />その家は以前にも何人かの日本人を受け入れ、お手玉や羽子板などのお土産をもらっていたらしいのですが、それらの説明がいつも"play"だけでよく分からなかったみたいです。
<br />そこでこの本を使って説明したら、初めて本当の意味を理解できたといって喜ばれました。
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<br />マザーがこの本を気に入ったみたいで、真剣に読みふけっていたので、帰るときにプレゼントしてきました。
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<br />今は2冊目を持っています。
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海外を旅すると日本に関する質問を浴びせかけられることがたびたびあります。マドリッドでステイ先の家族に「ゲイシャって何?」と訊かれ、それが娼婦だと思い込んでいる彼の誤解をいかに解くかに四苦八苦したことがあります。大英博物館の日本美術品の展示室ではポーランド人観光客から印籠について突然説明を求められ、しどろもどろになりました。ニューヨークでは黒人タクシードライバーに「日本には人種差別はあるのか?」と訊ねられ、ドイツでは街のレストランで隣席のおじさんからドイツ車と日本車の違いについてどう思うかと意見を求められました。
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<br /> 先方にしてみれば私は日本代表みたいなもので、自国の文化や社会については当然説明できるだろうと思われるのです。しかし、スペイン語や英語やドイツ語でなく、日本語であっても、上記のような質問に理路整然と回答するのは大変なもの。日本へ帰国するたびに、次回までに日本のことをもっと知らなくては、という思いを強くするばかりです。
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<br /> 本書は右頁に英語、左頁に対訳日本語で、日本の社会・文化・経済・政治について概説した書です。歌舞伎や天皇、住宅事情や通勤形態など、幅広い話題を取り上げていて、その簡潔な説明の仕方に、なるほどと頷く点が多くあります。せいぜい10行程度の説明でそれぞれの項目について奥の奥まで意を尽くして説明することはもちろんできませんが、短時間で外国人相手にする説明にはこの程度の分量が十分だろうと思わせる内容です。
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<br /> 日本について英語で紹介することに関心を持つ人に、参考になる情報をひとつ。
<br /> NHK総合テレビで毎週日曜24時40分(=月曜の午前0時40分)から「ウィークエンドJapanology」という番組が放送されています。多彩なゲストが尺八や盆栽、日本のロックや現代建築などについて英語で語るという45分番組です。英語の勉強と自国文化を知る上で大変勉強になります。