営業支援をしていたり、営業支援ソフトを導入しようと考えている人は読んでみるといいと思う。
<br />この本を読むと、ホワイトカラーの仕事がいかに定量化されていないか、定量化しにくいのかが良くわかる。
<br />筆者が作ったソフトは、こういった課題を解決することを目的に作られているそうだ。
<br />一部、自社のソフトの売り込み的な内容があるのだが、良く考えると買ってもいないのに、筆者が苦労して製作したソフトのコンセプトや仕組みの一部が見られるのだから、とてもいい章だった。
<br />営業会議、日報といったとても日本的な仕組みと習慣に疑問符がつけられるようになるだけでも、読んでみる意味はある。
<br />時代は変化しているし、それに対応できない人は滅びるのみだというメッセージを、この本は強く発していて、とても気分がいい本だ。
僕のように、80年代生まれで、ふつうに大学に通った後に営業職に就いている人にお勧めします。
<br />新人営業マンの誰もが思うであろう疑問・不満を、宋さんが代わりにすっぱ抜いてくれます。
<br />先輩または会社の営業の姿勢・やり方に疑問を抱いている人は、この本を読むことでいくつか解決するんじゃないでしょうか。
<br />そして、若者にはわからない、先輩たちの思考回路の一端を知ることもできます。
<br />先輩・上司は、こういう考え方で行動していたのか、と。
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<br />只、「それでは、実際どうするか。」といった具体的な対策については殆ど述べられていないので、
<br />そこについては他の本と併せて読むといいと思います。
「自分が使わないものを売るべきではない」
<br />「自分の商品には絶対的な自信があっても、結果的に相手にとってはただの迷惑かもしれないという、顧客への思いやりは必要」
<br />「『今、何が起きているか』、『何を提供すれば顧客が得するか』を知ることが営業の本質」
<br />「顧客との関係を最良にマネージメントするには『顧客の身になって考える』という心構えがベスト」
<br />「プロセスの改革・改善は企業が存続する限り常に行うべき」
<br />など、当たり前だけど忘れられがちなことが書いてあり、その通りだと思いました。
<br />顧客よりも利益を優先しがちな経営者の人たちにぜひ読んでもらいたいと思います。