人は生きている限り、自分を主張する生き物である。そして思い通りには行かないことが増える。受け入れていく、感謝していく。
<br /> 本書で著者はそれが宇宙の法則であると説いている。実に単純明快な原理である。しかし、はい、そうですね!と気持ちよく納得しないのが人間である。
<br /> だからこそ、宇宙の原理は簡単である。しかしサトル人は多くない。
<br /> そこで神がこの世にはおいて、サトリを開かせるために、多種多様な人類が存在することになる。
<br /> しかし、なかなかサトレない。
思い通りにならないから苦しむ。
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<br />目標や成功を望むから、
<br />実現しない現状に対して苦しむ。
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<br />何も望まないなんて、
<br />それでは夢も希望もないではないか?
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<br />ところがどっこい神様は太っ腹。
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<br />欲を捨てたときに、
<br />心が望むものは全て手に入ってしまう。
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<br />頭で考える欲望は往々にして、
<br />常識や世間体や思い込みに過ぎないのだろう。
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<br />本当に自分が望んでいるものは、
<br />自分では意識でないところにあって、
<br />感謝することでその望みは全て叶ってしまう。
著者の言う五戒(不平・不満・愚痴・悪口・文句)をせず、「うたし」(うれしい・たのしい・しあわせ)という気持ちで日々感謝で暮らすのが、運を良くしたり幸せになったりするコツだと私も思っています。
<br />でも正観さんのこれまでの著書と比べても本書では目標に向けての頑張りを否定する雰囲気が強いのが私の感覚にはあいませんでした。世の中や家族のためにささやかな目標に向けた努力まで否定することには抵抗があります。