TOEFLで高得点を狙う人向けの単語の参考書。二部構成になっており、前半はZ会の"速読英単語"のような形式になっていて、後半は分野別にただただ単語とその対訳が約4000語ほど羅列してある。
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<br />前半は50のパッセジから構成されている。それぞれのパッセジが幅広い分野から選ばれているので、読んでいてあきない。また付属CDが付いているので、それを聞けばリスニングの練習にもなる。ただリスニングの速度は遅めなので、これとは別に対策の必要がある。
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<br />後半は、分野別にただただ単語とその対訳が羅列してあるだけだが、とても役に立つ。実際、数多くの単語を覚える際には、文章を読んでその中で覚えるといったやり方では非効率的である。上級単語の多くは、意味がほとんど限定されているので、あえて文脈の中で覚える必要はない。それよりも分野別に 100個ずつくらいアルファベット順に並べてくれた方が覚えやすい。このセクションは、TOEFLで250点レベル、もしくはそれ以上の人向けだろうと思う。
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<br />おそらくここに載っている単語をある程度マスターしたら、TOEFLを受けてもしらない専門単語に出会う確立は極めて低くなるだろうと思う。値段も手ごろ。良書だと思う。旺文社の単語集と併せて使うと、より効果的であろう。
必須英単語5000 とタイトルにありますが、TOEFL向けの単語練習本というよりも、かなり高いレベルのリーディングとリスニングを鍛えつつ、併せて高いレベルの単語が覚えられる本、という感じです。
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<br />旺文社の3800と両方もっていますが、両方から単語を白いカードに書き出してみたところ、この本には3800でいうレベル4(CBT260点以上)の単語ばかりがびっしりでてきます。
<br />逆にレベル1〜3(250点以下)の単語はとばされている感じ、いやたぶん省かれていますので、この本だけでTOEFLの単語を網羅できると考えていると、中レベルの単語が抜けた状態になると思います。
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<br />この著者の英文法本もあり、それをやった人はわかると思いますが、ある程度力量のある人でないと説明が簡潔すぎるという声もあります。この著者がめざしている到達地点はもともとかなり高いので、中レベルの人はまずそこまでに必要な文法や文章構造の理解を事前に持っておく必要がありました。
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<br />この単語本もそれと同じで、中レベル、すなわち170〜250点に必要な単語は、全て覚えていて当然。その上でこの本で、それ以上の点数をめざす、そんな位置づけの本のようです。
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<br />そうはいってもこの本は、文章もCDのトークもレベルが高く、しっかりしたよい本だと思います。
<br />260点以上をとる人は、このような長文に慣れているのだな、とわからせてくれる本です。
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この本は正しく使ってこそ効果があります。
<br />そしてこの本のテーマは「高レベルのリスニングとリーディングを同時に学ぶ」ことなので一般的な単語集を求めている方にはちょっと違和感を感じるかもしれません。
<br />僕もレベル分けされたリスト式の単語集が他に必要だなと思い、この本と語研の「TOEFL Test完全攻略3000語」を併用しました。
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<br />あんな分厚い本2冊もできないよーとお思いでしょうが、僕はこの本はパート1が核だと思ったので基本的にはそこしかやっていません。ひたすらCD聞いて音読です。後者のリスト式は高速学習法で何周もすると比較的楽に入りますよ。
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<br />結果は最高です。本当におススメです!
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