この本の冒頭に、著者の留学生時代の日記と、それと同じ内容を10年後の現在の英語力で書いたものが比較して掲載されている。例えばこんな感じ。<br>1991年『I went skiing with some friends. It was the second time for me to ski, so I didn’t do well. But everyone else was very good. I enjoyed it very much.』<br>→2001年『My friends and I went skiing. It was my second time but I did just ok, I guess. My friends were pretty good. Anyway I had a lot of fun.』<br>'91年のものはたどたどしいけれども初々しく、'01年のものはそれがぐんとシャープになって、これぞ英語、という表現に様変わりしている。自分の英語表現を洗練させていくには、当たり前だけれど年月がかかるということ、そして英語というものは英文法を身につけ、そこにただ単語やイディオムを当てはめていってネイティブに通じればOK、というだけのものではないな、ということを私はこの例から実感した。<br>そのために、より良い英語表現を味わいつつ多くの書物を読み、言葉の背景にあるものを学び、さまざまな経験を重ねながらそれを日記という形で表し続け、表現の幅を広げ、深めていく。英語の愉しみとはそういうプロセスにこそあり、続けることにこそ醍醐味がある、というメッセージがこの本には込められているような気がする。英語を生涯の伴侶とする、ということ。その初めの道案内役としてさまざまなヒントがあふれていると思うし、この本がロングセラーになっている理由もそこにあると思う。
簡単な文法の説明やそれを使った例文なども紹介されています。<p>自分の言いたいこと、書きたいことを本の例文を参考にして書くという作業は普通の英作文をする作業よりも何倍も楽しいです。<br>普段日本語で友人と話しているような内容を英語でなんと言ったらいいかわからないという人には日記に興味がなかったとしてもこの本は参考になると思います。
学校を卒業し、フィーリングで英文はなんとか読み取ることができるけど、英語で文章を書くとなると自信が無い。これはそんな人達が気楽に英文に再び取り組みたい時の助けになる本です。タイトルどおり日記に使える表現が多くて重宝しています。