株初心者の私が言うのもなんですが、トレードするなら必ず読む本。
<br />なんだかんだ言ってこの本が高評価なのは、インタビュアーである著者が本当に聞きたい事を聞いているこ
<br />と、またインタビュアー自身が深くコミットしている事柄についてのインタビュー集だからでしょうね。そして、こ
<br />のインタビューのプロセスを経ることそれ自体が、著者であるシュワッガー自身のカウンセリングにもなっている
<br />という点でやはりこの本は出色の書かと思う。
<br />牽強付会かもしれないけど、トリュフォーがヒッチコックにインタビューして作成した「映画術」に近い。あれも
<br />実際に映画を撮っている人間が、尊敬している映画人に話しを聞くという本でした。
<br />各マーケットの魔術師達には共通点もあるし相違点もある。しかしかなり普遍的な教訓を引き出すことが
<br />できるでしょう。やはりというか、テクニック的なことより原理原則やパラダイム、心理といった要素のほうが重
<br />視されています。多分一番困難な要素だからだろうなぁ。
<br />最後に、邦訳も出てるぐらいだし(「スローターハウス5」)ヴォネガットの名前ぐらいはちゃんとおさえてほし
<br />かったなぁ〜>訳者の方
本書は米国のトップトレーダーに対して行なったインタビュー集です。
<br />各トレーダーの投資対象は株式、先物、外国為替と様々です。
<br />インタビューの中にはトップトレーダーの金言、名言、教訓がちりばめられています。
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<br />・過去に犯した失敗
<br />・如何にして失敗を克服したか
<br />・トレーディングルール
<br />・一般投資家へのアドバイス
<br />などが述べられています。
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<br />金言を金言として捉えられるかどうかは読者のレディネス(readiness)によります。
<br />即ち、効果的な学習のために必要な、受け入れ準備可能状態であるかどうかにかかっています。
<br />読者のレベルに応じて、初心者は初心者なりの、熟練者は熟練者なりの教訓が得られると思います。
<br />読了後も時間をおいて再読されることをお勧めします。
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<br />私は相場において迷ったり、自信が無くなりそうな時は本書を読み返しています。
<br />トップトレーダーの重みのある言葉が私を戒め、再びやる気を起こさせてくれます。
<br />読み返す度に新たな発見、気付きがあります。
<br />
<br />インタビュー集なのでテクニカル分析、ファンダメンタル分析などの細かい記述はありません。
<br />各トップトレーダーのフィルターを通した、相場に対する基本的な心構え、行動指針が述べられています。
<br />普遍的な内容となっており、本書の価値は年月を経ても廃れることはありません。
<br />
<br />私は本書から得られる教訓を糧として、株式投資専業で生活しています。(サイト名:個人投資生活研究所)
<br />本書の価値を金額に換算したら計り知れません。
<br />相場に取り組む方に、本書を広くお勧めします。
<br />特に相場で生活したい方、納得のいく成果を望む方にとっては必読の書だと思います。
株式に限らずそれぞれのマーケットでトレーダーとして成功する方法はたくさんあるが
<br />成功者=ウィザードには共通する資質がある。
<br />反対に、その資質を持たずして一貫した成功を収めることは非常に困難であろう。
<br />テクニカルであるかファンダメンタルであるか、そんなことは成功・失敗になんら関係がない。
<br />重要なのは・・
<br />
<br />といったことがしみじみ分かる優れた本です。シュワッガーの著書であるシリーズ三冊は何度読み返しても発見があります。
<br />我が国の「ウィザード」たちの頼りない本にお金を出すよりは、本書をはじめとするシリーズ三冊に投資するほうが遙かに有効でしょう。