まえがきにあるように、
<br />つまり、「秘密を公開しすぎる」との声があがった
<br />偉大なトレーダーになるための“ルール”、ここにあり!
<br />には偽りがないでしょう。
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<br />マーケットに絶対的な聖杯(方法)を追うことをやめ、
<br />自分のシステムをつくる必要性を書いてある。
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<br />ですが、そのシステムを作る信念は、その人の「便利な信念」であるので、
<br />そこから考え直し、システムを守る精神をどう考えていけば良いかを言及しているのでたいへん興味深い一冊です。
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<br />自分の思い込みで判断する危険性を本書で十分に学び取れると思います。
私のように裁量トレードで撃沈した人にとって、この本は救世主です。
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<br />ずいぶん前にキャッシュフロー202(ボードゲーム)付属のCDでこの本のことを知りましたが、なぜ自分が利益を継続できないか、なぜ1度のトレードで一喜一憂することが悪いことなのかがよくわかるようになります。
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<br />他のレビューでは、心理面の言及がほとんどないと書かれていますが、実際にシステムを開発し始めると第2章の心理面がすごく大事であることがわかります。ただ、何回も繰り返し読まないと理解できないかも知れません。禅問答みたいなものでしょう。
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<br />難点があるとすれば、日本語がわかりにくいところでしょうか。
<br />原書を読んでいないので、訳のせいなのか、元が悪いのかわかりませんが、何十回も読まないと理解(推測?)できない部分がいくつかあります。
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<br />p.s.同名のビデオ/DVDが日本語で出ていますが、こちらを見ると心理面の部分が更に詳しく解説されているのでお勧めです。
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実際に、やってみるといいのですが。
<br />具体的に何をやれ、という事になると
<br />最小単位での実売買と考えてしまうのが
<br />一般的でしょう。
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<br />しかし、この様に、1枚だけ建てて練習売買をするとか、
<br />最小の玉で、とりあえず20回トレードしてみて
<br />20連敗することもあるのだという事を体験する
<br />というのであれば、
<br />林輝太郎氏やマーク・ダグラスと変わりはない。
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<br />Vanが最後のほうで示している、ポジションサイジング戦略に
<br />よって、もたらされた右肩あがりの収益曲線を
<br />実際に自分のリアル・トレードで体験できれば、
<br />言われて理解する場合よりも、
<br />実体験を通じての理解なので
<br />この本の「要」であるポジションサイジングの
<br />何たるかが、そりゃあもう、とことんわかってしまうのですが。
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<br />私は、タープ派ではありますが、
<br />別にVanから幾らかもらっている訳ではない。
<br />それでも、Vanの考え方をもっと良く知るために、
<br />IITM(DOTT)COM(Vanのサイト)で
<br />補充事項の学習をしてみる事を勧める。