行動心理学の本を探していました。私はこの分野ではまったくのシロウトです。読んだ方がこれだけ支持する本はあまりないのではないでしょうか。教科書に使われているということもあり、私はこれから買って読みます。
「仕事上の問題を解決したい。行き当たりばったりに策を講じるのではなく、効果的に解決策を実行したい。」そんな方にぴったりの本です。<br>ケースと解説がセットになった構成は読みやすく、理論的なところも簡易な表現で分かりやすく説明されています。何よりも、実社会での実践を意識した内容です。理論と実践の架け橋となる本です。良書です。
行動分析学をベースに、問題解決のための考え方を実践的にまとめたのが本書。大学の授業の教科書に使われているということだが、ビジネスの日常の問題を題材にしており、経営者やマネージャにもお勧めである。<p>随所に行動分析学に基づく指針が挿入されており、現実の場面を振り返ると考えさせられる。例えば「パフォーマンスに問題があるとき、原因が行動にあると、最初から決めつけないこと」などは、わかっていても実行が難しい。組織になにか問題があるとどうしても、人の行動に目が行ってしまうものだ。しかしそれを行動の改善のみで打開しようとすると、解決策の幅を狭めるのである。<p>全体の内容は平易にわかりやすく書かれている。一方で、各章末のクイズは簡単そうだが、本書をしっかり理解しないと正答はなかなか難しい。理論を書籍で勉強しても、実践に役立てるためには、何度か読み返し、試行錯誤を繰り返す必要はあるだろう。