ここでは、Vine Linux 2.5上で無線LAN(メルコ製WLI-PCM-L11)を
使用するための設定の方法について記述します。
(なお、以下の記述はVine Linux 2.5に入っているkernel 2.4についての設定方法です。
あらかじめご了承ください。)
基本的には、Vine Linux 2.5にはWLI-PCM-L11用のドライバが既に入っており(orinoco_cs.o)
新たに、pcmcia_csなどをインストールする必要はありません。
(/etc/pcmcia/以下の修正も必要ないです。)
しかし、初期インストール時のままでは無線LANを使用できないので若干の修正が必要です。
Vine Linux 2.5をインストールした時点でThinkpad X20についているLANは自動認識されます。
このLANは、eth0として認識されます。
そこで最初、/etc/sysconfig/network-scripts以下にifcfg-eth1を追加し、
無線LANをeth1として認識させようとしたのですが、
それはうまくいきませんでした。
具体的には、dmesgを見ると起動時に無線LANの認識はしているのですが、
実際にifconfigをするとloしか出ないという状態になります。
これは、無線LANを起動する際、pcmciaがWLI-PCM-L11をeth0に
しようとしているのが原因のようです。
そのため、備え付けのネットワークカードと競合しないように
無線LANをeth0とし、eepro100をeth1にまわす必要があります。
具体的な設定は、比較的簡単で、
/etc/modules.conf
alias eth0 eepro100
->
alias eth1 eepro100
のように、Thinkpad X20備え付けのイーサネットをeth1にまわし、
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
を作成して、eepro100の設定をします。
(具体的には
# cp /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
のようにコピーをした後、ifcfg-eth1の内容のうち
DEVICE=eth0
となっているところを
DEVICE=eth1
とすればいいはずです。)
Vine Linux 2.5をグラフィカルログインにした場合、初期設定の時点で
pcmciaを電源投入時に起動するようになっていますので
ifcfg-eth0の設定が適切に出来ていれば、再起動時、pcmciaは無線LANをその設定条件で設定するでしょう。
例えば、
/*---ifcfg-eth0(固定IPの場合)---*
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=none
IPADDR=192.168.2.10
BROADCAST=192.168.2..255
NETWORK=192.168.2.0
NETMASK=255.255.255.0
ONBOOT=yes
---*/
のようにすれば、固定アドレス192.168.2.10で起動しますし、
/*---ifcfg-eth0(DHCPの場合)---*
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
---*/
のようにすれば、DHCPで起動するでしょう。