Vine 2.1には既に更新/障害/セキュリティ情報がたくさん公開されています。
これら全てを一つ一つUPGRADEするのは大変です。
そこでdebianで有名なaptを用いて、UPGRADEをすることにします。
まず、
http://www.vinelinux.org
にあるFTPサイトに接続し、VinePlusからapt-0.3.19.cnc.27-6vl20.src.rpm
(2001年8月現在)をダウンロードします。
(例えば ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/linux/Vine/VinePlus/2.1/SRPMS/の下にあります。)
ダウンロードしたら
rpm --rebuild apt-0.3.19.cnc.27-6vl20.src.rpm
として、rpmファイルを作成します。
すると/usr/src/redhat/RPMS/i386の下に
apt-0.3.19.cnc.27-6vl20.i386.rpm
apt-devel-0.3.19.cnc.27-6vl20.i386.rpm
の二つのファイルができるので、
rpm -ivh apt-0.3.19.cnc.27-6vl20.i386.rpm
rpm -ivh apt-devel-0.3.19.cnc.27-6vl20.i386.rpm
などとして、aptをインストールしてください。
あとは、rootのまま
apt-get update
apt-get check
apt-get dist-upgrade
と打てば、UPGRADEがなされるはずです。
UPGRADEする前に、何が更新されるのか見たい時には
apt-get update
apt-get check
apt-get dist-upgrade --no-act
などのようにすると、UPGRADEされるソフトを見ることができます。
(注)Vineをフルインストールすると確かapt-get checkの時点で
mew,mew-xemacs-extra,xemacs-extraといったソフトに
関する依存関係の問題があるというようなメッセージが出たような気がします。
私の場合は、特に使用しないため、依存関係に問題のあったソフトを
rpm -e 該当ソフト
のようにして、アンインストールしたのち、上記コマンドを実行しました。
Vine 2.1.5の場合、上記のような問題は起きないようです。
Vine 2.1ではaptが正式サポートではなかったので、そのせいでしょう。
なお、2001年9月13日にVine Linux更新/障害情報のページにカーネルのアップグレードの
アナウンスがされ、それに伴い、ftp上、aptdataにもkernelパッケージが追加されました。
そのため、現在、上記のようにaptでupgradeをするとkernel本体だけが、
Upgradeできませんでした。
その場合、Vine Linux Org内にあるKernel
Upgrade Guideを見ながら、
rpmによって、kernelをUpgradeすると良いでしょう。
aptコマンド一覧
http://bazar.conectiva.com.br/~godoy/apt-howto/の内容を
木村様が訳してくださっているので引用させていただくことにしました。
aptのインストール
apt packageというRPMパッケージをダウンロードしてインストールする。
でデフォルトサーバからパッケージのデータベースをダウンロードする。(*1 デフォルトサーバの変更方法については後述)
を実行し、全てのパッケージの依存性が解あ決しているかどうかを検証する。もし、システムに欠けているものがあれば
で追加インストールできる。ひどい状態になっている場合はrpmコマンド等で手動で直す必要があるかも知れない。
この状態で問題がなければ次に進める。
apt-getの使い方
apt-getコマンドは使いやすく且つインタラクティブである。
# apt-get [options] command
# apt-get [options] install package [package ...]
apt-get update
ローカルのapt-getデータベースをサーバのパッケージリストのファイルを参照してアップデート
apt-get check
システムの整合性のチェック
apt-get install some-package
パッケージ及びそのパッケージに依存しているものを自動的に解決してダウンロードした上でインストール
apt-get upgrade システム内の古いパッケージを確認して自動的にアップグレードする
apt-get dist-upgrade apt-get
upgradeと同じように動くが、全てのベースパッケージをインストールし、必要であれば新しいパッケージをインストールして全てを最新の状態にしようとする
apt-get remove some-package
パッケージの削除を依存性を解決しつつ行う
apt-get clean キャッシュディレクトリからダウンロードされたパッケージを除去する。(/var/cache/apt/archives/)ディスクのスペースの節約につながる。;)
apt-cacheの使い方
apt-cacheはaptキャッシュのパッケージから情報を取得したり操作するためのコマンドである。
apt-cache add
パッケージファイルをソースキャッシュに追加
apt-cache gencaches
パッケージ及びソースキャッシュの構築
apt-cache showpkg
指定したパッケージの一般的情報の表示
apt-cache stats
基本的情報の表示
apt-cache dump
ファイルの内容の全てを簡潔な形で表示
apt-cache dumpavail
存在するファイルを標準出力へ出力
apt-cache unmet
unmet依存性を表示
apt-cache check
キャッシュのチェック
apt-cache search
正規表現でパッケージリストの検索 特定の文字列で検索したい場合は
apt-chace serach --names-only
hogehoge
apt-cache show
パッケージに関するレコードを表示
apt-cache depends
パッケージの依存性情報を表示
apt-cache pkgnames
全てのパッケージ名をリストアップ
apt-cache dotty
GraphVisの為にパッケージのグラフを生成
apt-cdromとapt-configの利用
apt-cdromはCDROMをaptのソースリストに追加するシンプルなコマンドである。
apt-cdromは/etc/fstabを見、何処にCDROMドライブがあるかを検索した上で自動的に設定してくれる。
apt-confugはapt.confファイルを読み込み、表示するツールである。
apt-config [options] shell
Shellモード
apt-config [options] dump
設定オプションを画面に表示
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